2018年3月8日

地元スーパーが好き

旅先のスーパーマーケットに行くのが好きだ。

豚ソーキ、イカ墨、てんぷら各種、グルクン唐揚げ、作り立て島豆腐各種に加え、この地域独特のヒートゥーが並ぶ名護のスーパーが大好きだ。

直島から帰ってきた後の高松では「かっぱえびせん瀬戸内レモン」「ワイン瀬戸の百景」とかキラキラしたものが目につくし、

西成のあいりん地区の「おかゆ」「鰻たれごはん」にそこに住む人々の現実を垣間見たような気になる。

金沢の石川さんパンや明洞のポケモン菓子パンではクスッとしたりもするし、

伊勢の伊勢うどん

松本のニジマス唐揚げ

徳島の阿波彩鶏

広島の赤ヘルサンライズ

もう、スーパに売ってるものだけで何処か判ったりするくらい。

台北のテラピアとソウギョ、伊勢の伊勢ぶりに鳥羽の生めひび、徳島のシラサエビ、沖縄のグルクンとイラブチャーとグルクマにシチューマチ、そして松本のアマゴとイワナと、鮮魚コーナーはちょっとした水族館だー

観光地にある観光客ばかりの食べ物屋さんで観光客向けの料理を食べるよりも、地元庶民のゆくローカルスーパーで売られている食べ物を眺めている方がはるかにその土地を感じることができるような気がする。

2015年10月27日

大原美術館再訪/熊谷守一と地獄変/下手も人生のうち

先週の末に友人たちと倉敷に行って来た。
友人たちはレンタルサイクルを借りて、いわゆる「美観地区」をぐるぐる巡るスタンプラリーのような事をやっていたのだが、私は独りでほとんどずっと大原美術館にいた。

二年前に行った時は時間的に制約があったので思う存分堪能したとは言い難く、大原美術館はええとこやーという事だけがわかった状態だったけど、今回は好きなペースで心ゆくまで大原美術館を堪能できたように思う。
週末だけあって大原美術館周辺は観光客でごった返していたけど、美術館内は人もまばらでとても心地良かった。

前回一番衝撃を受けたのは熊谷守一の「陽の死んだ日」だったけど、今回もその衝撃は変わらなかった。

実物を目の前にして盛り上ったり叩きつけられたりしている油絵の具の流れを見ていると、ただただ圧倒的な激情のようなものが湧き上がってくるように感じられる。

なぜか絵を描けず収入が途絶え、妻が絵を描いてくださいと懇願する中、絵をかけないまま次男の陽を医者に掛からせることも出来ずに死なせてしまった彼は、幼くして死んだ息子の枕元で突然絵筆を手にとって30分ほどでこの絵を描いてしまったらしい。
我が息子が死にそうになっているのに、その息子を救うために絵を描けなかった彼が、その息子の死を題材にして絵を描いたわけである。

この絵を見る人は彼の画家としての業の深さのようなものを目の当たりにすると同時に、その業の深い絵に対して圧倒的な感動を覚えている自分に気付くのである。
そして、絵を描いた彼だけでなく、彼同様に自分の中にもある、そして人間存在一般の中にある業の深さのようなものに目を向けることになるのだ。

陽を失ってから25年後、彼が67歳になった時、彼は次男だけでなく長女の「萬」も失い、その火葬の後に家に帰る様子を「ヤキバノカエリ」という絵に描いている。

抉り取られるような痛みと激情があふれるような「陽の死んだ日」に比べると、圧倒的に静かな喪失感のようなものが感じられるけど、
それでも淡くてコントラストの低い世界の中で長女のお骨とそのお骨を持つ長男の明暗の差はやはり「陽の死んだ日」に通じるものがあるように思う。

若い頃は「野獣派」にカテゴライズされる「陽の死んだ日」のような絵を描いていた彼は、やがて「ヤキバノカエリ」のようなシンプルな絵を描き始め、晩年はひたすら庭の虫や花を題材に殆ど子どもの書くような絵になっていった。
彼は、上手であるという事は先が見えていて行き先も分かってしまうけど、下手であることはどうなるか分からないしスケールが大きい。という意味のことをインタビューで答えていた。
そして常々「上手い絵を書こうとは思わない」と言っていたとおり、晩年の彼の絵は自らの絵を「下手も絵のうち」と表現するほどに極限までシンプルに削り取ってゆくわけである。

考えてみれば、絵を描くことしか出来なかった彼が絵を描くことが出来ずに子どもを死なせてしまい、殆ど画壇に属さずアウトサイダーであり続け、誰から見ても野心も競争心も虚栄心も感じられず、やっと晩年に認められながらも文化勲章も勲三等も辞退するという、とても不器用な生き方しか出来なかった。
彼の生き方は上手く立ち回った他の画家たちに比べてとても下手だったといえるだろう。
後に彼は「仙人」と呼ばれるような隠遁者のような静かな生活を手に入れて晩年をすごすわけであるが、
彼が目指した「下手も絵のうち」の画風は自らの下手な生き方を「下手も人生のうち」として肯定する1つの試みであった。とも言えるかもしれない。

芥川龍之介の短編に、画家が地獄絵図の屏風絵を完成させるために溺愛していた我が娘が牛車に乗ったまま焼け死ぬ様を描く『地獄変』なる物語がある。
その画家良秀は絵を完成させた後に自ら死を選ぶわけだけど、
同じく何も出来ずに死なせてしまった子どもたちを描いた熊谷守一は97歳まで生きて天寿を全うした。
彼が自ら背負った業に押しつぶされることなく、また決して自らその業を自分もろとも投げ捨ててしまうことなく「下手も人生のうち」として人生を生き抜いたところに彼の偉大さがあるように思う。

このエントリーを書くために熊谷守一の事をネットで調べていたのだが、色々な切り口はあれど、ある程度方向性は同じものが多い中、
1つのビジネス雑誌系のサイトで「長生きするってすごい!97歳まで生きて、最後まで裸婦を描く」というあまりにも脂ぎったタイトルで他のものとはまったく違う毛色で熊谷守一のことを紹介している記事があってとても驚いた。
アカウントを取得してログインすると続きを読めるタイプの記事だったので続きは全く読んでいないけど、なんとなくどういう読者層に対するどういう記事なのかは予測できるような気がする。
そんなもんわざわざ熊谷守一なんかを紹介するんじゃなくってアンチャン藤田嗣治でも特集した方がええんちがうか?

なんというか、人は自分の理解したいようにしか他人を理解しないというのがつくづく分かった。
たぶん私も熊谷守一のことを自分の理解したいようにしているのだろうな。そして色々な人も同様に。

  

2014年10月15日

金沢へ行く/色絵雉香炉さんと二人きりになる旅

先月、もう一ヶ月前ほどの話であるが、兼六園と21世紀美術館を目当てに金沢に行ってきた。
金沢駅を下りてすぐに「ゴーゴーカレー」の営業車を発見し、無闇にカレーが食べたくなるリビドーが湧き上がってくる。ナンバーまで55だ!

旅行中はご当地物を食べるのが鉄則である。
金沢カレーはご当地物に含まれるけど、ゴーゴーカレーは京都の三条にあるがな!我慢我慢!
なんせ1日3食なのだ。そんなに何でもかんでも食べられない。
人の食べているカレーはなぜかやたらと美味しそうに見えるが、カレーの営業車まで美味しそうに見えるとは色々末期だな!
ということで、食べたご当地物はこんな感じ。

金沢と言えば回転寿司の「もりもり寿司」。ご当地物のネタが大回転中だー


写真は能登5種盛りとホタルイカ、ノドグロの赤だし。ホタルイカが美味しくて二皿分食べた。
美味しかったー文句なしのご当地ものだー

私は旅行に行くと旅行先のスーパーやデパートの食品売り場に行くのが大好きなのだ。
ということで、ホテルの部屋に帰ってデパ地下寿司をつまみにデパ地下購入の日本酒を飲む。

デパ地下寿司はご当地物度はまぁ半分程度だが、この加賀鶴 特別純米酒『前田利家公』なる日本酒は文句なしのご当地ものだー

ご当地物というかご当地美術館の金沢21世紀美術館の併設カフェ「Fusion21」 で朝昼ご飯の予定だったが
閉まっていたので向かいにあった「いしのき迎賓館」なる建物の中のスイーツなお店で食べた。
 
 
と、このように食べ物から店から見える景色までスイーツ。
この店の名前は「PAUL BOCUSE」?って節子それご当地ものちがう!チェーン店やないかーグローバル社会のあほー!
いやしかし!食器だけはご当地物だぞー

そして金沢に来た目的の一つ兼六園。

前日に雨が降ったせいか庭園中がキノコだらけ。
 
こんな可憐なキノコ達から
 
食べればトリップしてしまうキノコまで沢山!

見ているだけで、うおおーキノコがいっぱい!とテンションが上るが、決してそんなシロシビン系キノコを食べたわけではないのだ。

先日岡山の後楽園に行ったときも思ったのだが、山だろうが植物園だろうが庭園だろうが、植物が生えている場所に行くと、ついついキノコしか探していない自分に気付く。
もちろん私はここ兼六園でもひたすらキノコを探し、景色を撮っている人たちを尻目にひたすらキノコの写真を撮りまくる。

朝一番に行ったので、公園を清掃する人たちが沢山いたのだが、その公園清掃部隊が生えてるキノコを片っ端からむしりとるのを発見して驚愕する。

こんなに可愛くも微笑ましいキノコ達を美とするのは余りにもマイノリティー過ぎるのか?庭園的視点から見れば卑しくも無節操に生えてくるキノコどもは美観を損ねるノイズでしかないのか?

民主化を求めるデモ隊に向かって水平射撃し、片っ端から逮捕してゆく治安部隊のように、容赦なくキノコをちぎっては投げちぎっては投げゴミ袋に詰め込んでゆく公園美観維持部隊を見るにつけ、
ムラムラと反骨精神やら反体制的な怒りが湧き上がってくる。

私は戦車隊の前に一人立ちはだかる市民のように、その目の前に体を投げ出して大の字に地面に寝転んで
止めろー!こんな可憐なベニタケむしるくらいなら替わりに俺のキノコをむしれー!」と叫びたくなったが、色々な意味でむしる方が嫌だろうし、それに本当にむしられたら私も困る。
あっ!キノコたちの後ろに公園美観維持部隊が!

「逃げてー!キノコ逃げてー!ベニタケ逃げてー!イグチ先生逃げてくださいー!」
いやー綺麗な庭園でしたよー

で、この金沢に来たもうひとつの目的である21世紀美術館である。

ワクワクして行ってみたら絶賛休館中でズコーだった。
美術館、博物館は大抵月曜日が休みやけど、月曜日が祝日だったので次の日の火曜が休刊日ということらしい。せっかく来たのにガッカリだよ!ガッカリだけじゃなくショボーンだよ!
京都から来ただけでこれほどしょんぼりするのに、わざわざ遠いところから来た人はどれだけ残念だろうか。
閉ざされた入場口の前で呆然と立ち尽くす我々、やたらと早口で大声で話し合っている中国人らしき人、床に座り込んでうつろな目で空や壁を見つめるヨーロッパ系らしき旅行者

まさにネットでよく見るこの画像のような感じだった。
そんな21世紀美術館の風景そのものが
「期待そして絶望、やがて放心あるい怒り 2014」とタイトルのついたインスタレーションのようだった。あほー!

が、しかし、展示場は全て閉まっていても、外から見られる無料ゾーンだけは入れるようになっていたのは気が利いてる。ガラガラなので写真撮り放題だ。
いや、写真だけ撮ってもしょうがないけどね…
 
 
 

金沢21世紀美術館がしまっていたのでプリプリしながら石川県立美術館へ移動。

金沢21世紀美術館に比べれば圧倒的に渋いと言うか地味というかそんな感じの美術館であるせいかガラガラで心地よかった。
石川県立美術館といえば17世紀に作られたと言われる国宝「色絵雉香炉」である。

17世紀と言えばヨーロッパ諸国が魔女狩りに勤しみ、トルコ軍がウィーンを包囲していた頃で、フランスの支配階級は宮廷で贅を尽くす一方、日本の大名はこんな香炉で香を炊きつつお茶を楽しんでいたと。
渋い!日本人渋すぎるぞ!
しかし、最初から美術工芸品として作られたクオリティーの高すぎる茶器などは観賞用で実際に道具として使われることなんかほとんどないように、
この「色絵雉香炉」も観賞用の香炉か?と思ったら、実際に使った痕跡があると解説に書いてあった。
国宝レベルのものを(当時は国宝ちゃうけど)実用品として使うとは 恐るべし前田家。恐らくお茶席で特別なお客さんを招いたときにでも使ったのだろう。これでもかと客をもてなす心意気を感じますがなー

この「色絵雉香炉」は重文の「色絵雌雉香炉」と共に展示室一個を使って展示される特別扱いだが、我々のほかに誰もおらず、プライベート展示室状態で国宝を独り占めだ。(正確には二人占めやけど)
色絵雉香炉さん...やっと二人きりになれましたね...」(初めてお会いしますけど)ってことで上から下からあんなところからこんなところまで心ゆくまで鑑賞だ!

この他の常設展は陶器から漆器、指物から茶道具、掛け軸から屏風といった渋すぎる美術工芸品が多く、加賀百万石な文化が心ゆくまで堪能できる美術館であった。
中でも古九谷がずらーっと並んでいる展示室は圧巻で素晴らしい。
しかし一方で金沢美大を擁するお土地柄ということもあり、西洋美術系の展示品も全くの手抜きなしである。金沢美大系のものをメインに中々のクオリティでありましたぞ。

閉まっていた21世紀美術館にはしょんぼりしていた外国人観光客が沢山いたけど、ここ「石川県立美術館」に来てクオリティの高い日本の美術工芸品を堪能すれば、こんな感じになると思うよー

そんな国宝"色絵雉香炉"さんと二人きりになれる「石川県立美術館」は基本年中無休だーすばらしいー急げー
年中無休て21世紀美術館も見習えー

京都に帰ってきてその後、どうしても金沢カレーが食べたくなって、久御山のイオンに行って「チャンピオンカレー」を食べたのだが、
同じイオンの一階に「もりもり寿司」まであってズコーであった。グローバル社会のあほー!

石川県立美術館に勝るとも劣らないガラガラ具合だと予想される「鈴木大拙館」も行きたかったのだが、時間がなく断念。次は行くぞー

 

2012年10月3日

ウィーンその5 /マリアヒルファー通り/モーツァルト饅頭

すっかり放置していたウィーン旅行エントリその5を更新。もうすっかり忘れているような気がするが、そこはもう「うろ覚え旅行記」ということで。

カールス教会→美術史美術館→レオポルド美術館と来て、次はウィーンの若者のお買い物街「マリアヒルファー通り」へやってきた。

リンク外を西にずーっと走っている。地下鉄に乗ってなんかそれらしい駅で降りた。(うろ覚え)

全体的にこの通りは古い造りの建物が時々混ざるポップな感じの町並み。うん。ヨーロッパ的な感じだー

これはウィーンのイノブン的な存在の雑貨屋。

この花の咲いたフェイク芝生がムダに欲しかった。

1.99ユーロだったと記憶している。「安いから」という理由だけで買いそうになったのだが思いとどまった。ウィーンに来て私も成長したものだ。

しかし、最近300円ショップでこれと良く似たものが売り出されているのを発見したのだが、日本で見ると「こんなん何に使うねんww」と思えるのが不思議だ。

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2012年6月26日

ウィーンその4 /レオポルド美術館 /エゴン・シーレの奇妙な冒険/放置プレイのちツンデレ

美術史美術館を出て、直ぐ真裏にあるミュージアムクォーター「MuseumsQuartier Wien」に移動する。
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これがミュージアムクォーターの正面の建物で昔は王宮の厩舎として利用されていたらしく、この向こうは6万平方メートルもの広大な敷地の文化芸術区画となり、様々な美術館や博物館、劇場や展示ホールや図書館などの文化施設が集められている。
その正面の建物を潜って中庭に出るとこんな感じ。
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正面の建物は企画展の展示場であるクンストハレ (Kunsthalle Wien)で、写真に写っていない右側に近代美術館(MUMOK)が、左側にはわれらが目指すレオポルド美術館 (Leopold Museum)がある。
その中庭にはベンチとして使用されているこんな感じのカラフルな現代アート的なオブジェが設置されており、
この写真を撮った時は時間が早かったせいか観光客風の人達ばかりだったが、美術館の帰りのお昼過ぎにここを通ると大勢のおしゃれさんな若者たちがこのベンチでくつろいでいた。
どうやらウィーンのリア充と呼ばれる類の人たちの間では、このベンチで寝転がって本読んだり喋ったりおやつや昼ごはんを食べたりするのが中々に心地良い事らしい。
ガイドブック的なものには「MQにはウィーンのおしゃれな若者が集う」と書いてあり半ばビビリっていたのだが、たしかに彼らをナウなヤングといわずして何と呼ぼうや。太陽のの降り注ぐMQのベンチに寝転んで、個性的な服を着こなして楽しそうにしている若者たちを見ていると眩し過ぎて目がー!目がー!
でもみんな良い服着てるのに、土足のまま上がるところに寝転がって服が汚れたりしないのかちょっと心配になった。ちょっとだけ。
ということでレオポルド美術館に到着。入って直ぐのホールにはクリムトとエミーリエ・フレーゲの写真が。
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2012年6月20日

ウィーンその3 ウィーン二日目、「美術史美術館」/はっちゃけすぎる宗教画

カールス教会を出て「美術史美術館」へ向かうために路面電車の停留場オペラ座のまん前の「oper」からリンクを時計回りする路線1に乗る。
乗ったものの「美術史美術館」へ行くにはどの停留所で降りれば良いのかいまいち良く判っていない。
ウィーンの路面電車の良い所は、一つの停留所の間が歩いて直ぐの距離にあるので、行く方向とか路線さえ大体あっていれば、たとえ目的地を通り過ぎてしまっても次の停留所で降りて戻れば全く問題ないというところにある。
と聞いていたので、「美術史美術館」は窓から見えるはずやしそれらしいところで降りれば行けるやろうととてもアバウトな乗り方であった。
初めて乗った路面電車で窓の外などの景色や建物をおのぼりさん満開で「キラキラや~」「ゴテゴテや~」「うへ~♪」と眺めているうちに、「??あれ?今の美術史美術館ちがう??」「ん?止まらんなぁ…」「あ~~通り過ぎた~~!!」と慌ててから次で降りても全く問題なかった。
路面電車とかバス的なものは、観光名所の正面で止まるに違いないと思い込んでいたけど、どうやらそうではないらしい。
「美術史美術館」はルネサンスからバロック時代の絵画が充実していてメジャーなので「美術館」扱いされるけど、全3階中、2階のフロアだけが絵画展示で、1階は古代エジプトからギリシャ・ローマあたりの工芸品や彫刻が、3階には世界各国の各時代のコインが展示してあるので、「美術館」というよりは「博物館」の方がしっくりくる。
実際にネット上でも「美術史美術館」「美術史博物館」の二つ呼称が混在している。
「美術史美術館」の呼び名の方がメジャーだが「Kunsthistorisches Museum」なので実質的にも「美術史博物館」に近い感じだ。
もっともドイツ語では美術館も博物館も区別せずに「Museum」と呼ぶのでどっちでもいいような気もするが…いやもうほんまどっちでもええわ。
KHM(Kunsthistorisches Museum)のサイトはここ
「美術史美術館」の正面にはウィーンの母的なマリア・テレジアの像を挟んで「自然史博物館」があるがこっちは「まー伏見の科学センターとおんなじ様なもんやろー(ローカルネタすぎる)」ということでパス。
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右に見えるのが「自然史博物館」で奥に見えるのがこの次に行く予定の「MuseumsQuartier」
しかし町中像ばっかり。
ということで到着、なぜか「美術史美術館」の写真が無い…

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2012年6月15日

ウィーンその2、二日目、カイザーゼンメルとカールス教会、そしてグロック

ウィーン二日目の朝、この日から本格的なウィーン巡りが始まる。
ウィーンは一周四キロほどの「リンク」と呼ばれる環状道路に囲まれた部分に観光名所が集中しており、ウィーンの象徴で観光の基点と位置づけられる「シュテファン大聖堂」はそのリンクのほぼ中央に位置している。
私たちが泊まったホテルはその「リンク」の南のはずれにあり、最寄りの地下鉄の駅がリンクの中央を南北に突き抜けているU1という路線のケプラープラッツ駅まで徒歩数分という立地であった。
今日の観光の基点となるカールスプラッツ駅はそのリンクの一番南端に接する部分にあり、リンク沿いとリンク外に行くのに便利な様々な路線バスの乗り継ぎ駅ともなる。
そして今日はそのリンクの西側部分を集中的に回ることになる。
その本日の予定は「美術史美術館」「レオポルド美術館」「マリアヒルファー通り」「有名カフェのどっか」という感じだが、ブログを書いてみると余りにも長くなりそうなので、エントリーを何個かに分けて書こうと思う。
そして、すべての写真はクリックすると大きくなります
まずは、朝食はホテルのバイキング。
お国柄かチーズとパンとハムが充実している印象。
パンはこんな感じ
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チーズはこんな感じ
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ウィーン名物のこのパン、カイザーゼンメルと呼ばれる、丸くて中心から外側に向けて放射状に筋の入ったパンである。放射状の筋を王冠に見立ててカイザーという事らしい。
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ドイツでもイタリアでもポピュラーなものであるらしいけど、もともはオーストリア発祥なんだそうだ。
水平方向に二つに割って、ソーセージやハム、更にクリームチーズだのブルーチーズだのを乗せて、挟んで食べる。うむむ…これは美味しい。
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ウィーンではジャムかバターだけを挟んで食べるのが普通らしいけど、ついつい色々と具を挟んでしまう。
そこそこ具を挟んだだけでも一個食べれば結構おなかいっぱいになってしまうのが残念。
その横のビスケット的なパンも、こんな感じに上にハムだのチーズだのを乗せてオープンサンド的に食す。
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あと、この燻製した後にマリネにしてあるこの魚の料理が美味しかった。付け合せのオレンジ色の「発芽しかかった種」も含めて日本ではあまり食べた記憶の無い料理だ。
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全般的に朝食はこんな感じになる。
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ちなみにクロワッサンも元々はウィーンで生まれたもので、後にフランスに伝わって発展したものらしいですな。
で、朝食を食べた後、道の途中にあるスーパーで飲料水を確保しつつケプラープラッツ駅まで歩く。
刻印機でウィーンカードにスタート時刻を刻印した後に地下鉄に乗る。
以降72時間は地下鉄路面電車などが乗り放題となる。
ケプラープラッツから北に数駅、オペラ座の直ぐ横に出るカールスプラッツ駅で地上に上がり、ここからいよいよウィーン観光の始まり始まり。(写真は旧カールスプラッツ駅舎)
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2012年6月3日

ウィーンその1 関空からウィーンへ

ベートーヴェンの墓参りとエゴン・シーレとクリムトを見るための美術館めぐり、そして本場の伝統的カフェでダラダラ&楽友協会でコンサートをメイン企画としてウィーンに行って来た。
往復の手段と現地での宿は、航空券とホテルのバウチャーだけがセットになったフリーツアーを旅行会社で買った。
当たり前だが自前で航空券とホテルを確保するよりも圧倒的に安い。
今までは登山用リュックを背負ってゆくバックパック的な旅行しかしたことが無かったが、今回は生まれて初めてスーツケースをガラガラ引くタイプの旅行だ。
なんせ今回はヨーロッパ。今までのようにアジアに行ってその辺に座ってグァバ齧ったり、薄暗い屋台でチャーハン食べたりするわけじゃない。
優雅に老舗カフェでモカとトルテを頂いて、楽友協会でコンサートを聴き、美術館と宮殿を巡るんですもの。おほほほー
この旅行のの話をした時にに土偶さんはタイとかインドとかは似合うけど、ヨーロッパ旅行ってキャラじゃない。と友人に言われたが確かに自分でもそう思う。
安いツアーであるけど、私の中ではヨーロッパに行くというだけで金持ち旅行なのである。
ってことで、京都から関空まで「はるか」に乗った。
いままで「誰が乗るねん?」と思っていた「はるか」に自分が乗る事にになろうとは…
そしてこんなキャラの私がヨーロッパに旅行することになろうとは…
使った航空会社は行きも帰りもKLMオランダ航空。
KLMの機体のカラーリングは上から見れば青い海に見え、下から見れば白い空に見える「サバ」とか「ハマチ」みたいな回遊魚のようですな。
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