「一人ケルン・コンサート」でなく「延々とカデンツァ」

前日に寝すぎたせいで体中がギシギシする。仕事から帰って久しぶりにピアノの前に座り、無間地獄の如きバイエルの練習曲を練習する。
よくよくこの練習曲集は退屈だと言う話を聞く。しかし、私にとってはちゃんと譜が読めずに指が動かない自分自身にこそ退屈を感じる。
私にとって、大抵の問題は、相手が問題であったと言うよりも自分に問題があったと言う事が往々にして多いのだ。
今日はそのバイエルを程ほどにして、延々と思いつくままピアノを弾き続ける。適当にどちらかの手で主旋律らしきものを弾いて、もう一方の手で適当に和音をつける。
昔キーボードを持っていた時に良くやっていた遊びだ。
これを延々数時間。
「一人ケルン・コンサート」みたいなものやな、と言いたいところやけど、自称クラッシックピアニストの卵と言張る事に決めたので「延々とカデンツァ」と言う事にしておけばそれらしく聴こえよう。
もちろん、それらしく聴こえる以上ものは全く何も無いが。
しかし、これは適当に弾いているだけやのに、結構その時の精神状態が出ていて面白いなぁ。
それに何よりも気が晴れるのであった。

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