映画:「ジェリー」 / 怖い自然だだっ広い系 / 陸の大海オーシャンズ2

amazon ASIN-B0007N3750ガス・ヴァン・サント監督の「ジェリー」 (2002/米) を観た。
予備知識全く無しで観たのだが、何とも不思議な映画だった。というかさっぱり意味がわからなかった。
二人はお互いを「ジェリー」と呼びあい、否定的な状況とか何物かを「ジェリー」とか「ジェリった」などど呼ぶのやけど、結局タイトルの意味はさっぱりわからん。
冒頭にハイウェイを車で走っていたケイシー・アフレックとマット・デイモン演じる二人の若者が、車を止めて、荒野に向かって歩きだしひたすらうろうろしている。
二人はほとんど喋らない上に手ぶらなので、すぐに戻るのかと思えばそうでもなく、いつの間にか砂漠と荒野で遭難している。
日本で言えば、ちょっと山道に車を止めて山菜や花をを採っているうちに遭難。などというありがちな感じなのやろうけど、流石にアメリカは砂漠はあるわ、地平線は見えるわ、荒地の丘がボコボコそびえてるわと、スケールが違う。
そんな感じの人間の営みを超越したような絶景に徐々に追い詰められてゆくのは中々に怖いものがあるし、効果音とBGMの無い長回しが、余計にその恐怖だか緊迫感をあおっている。


「何が言いたかったのかわからん映画」でもそれなりに「これが見せたかったんやな」と思うシーンとか映像はあるものである。
この映画の言いたい事が「自然は怖い」ではない事は明らかやし、結局「何が言いたかったのか」はもちろんの事、「これが見せたかったんやな」と思うシーンも思い当たらない。あえて言えば、アメリカの荒野の絶景であろうか。
オーシャンズnなマット・デイモンとケイシー・アフレックが出演しているという事で、ある意味、陸の大海オーシャンズ2なる荒野の二人であり、それでも、同じような怖い自然を描いた「オープン・ウォーター」などと比べれば、遥かに映画として面白かった。

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