ドラゴンボールを読破して少年時代の終わりを感じる

amazon ASIN-4088518314amazon ASIN-4088510909今更ながらドラゴンボールを全巻読破した。
昔読んでいた頃は、人造人間が出てきた位から「はぁ?」という感じになり、セルが出てきて更に萎え、魔人ブウが出てきそうになったあたりで完全に読む気を失ってしまった。
ドラゴンボールで代表されるようなどんどん強い敵が出ていてそれを倒すたびに又出てくるという展開を「パワーインフレーション」と呼ぶらしいけど、昔はこの強さのインフレが私とってリアリティーを持ったのはフリーザのあたりまでだった。
何で宇宙で一番強い生物(フリーザ)が、地球人の作ったアンドロイド(人造人間)に、はたまたバイオテクノロジーで作られた生物(セル)より弱いねんと。
昔はそう思って一気に読む気を失ったのだった。
今思えば、ドラゴンボールにリアリティーを求めて読んでいたとは中々私もかわいらしかったなぁと。


しかし、Wikipedia情報によると、このドラゴンボールを作者の鳥山明はもっと早くそこそこで終わらせたかったらしいけど、あまりにも経済効果や社会に対する影響が高くなりすぎ、終わるに終われなかったらしい。
そういえば、余りにも何でもありになった展開を、作者人が自虐的に語っているように見えるところが漫画の端々に出ていたように思う。
界王神がぼんぼん死んだ人生き返らせて秩序も何もあったもんじゃないと嘆いてみたり、ブルマが「もはやあなたなんでもありね」と言ってみたり。
昔は「何じゃそら?」と思って途中から読む気を失ってしまったけど、そういう事情もあってんなぁと、最後の魔人ブウの決着のつき方も少年漫画らしく中々いい感じだった。
少年時代やら青年時代やらが終わったなと感じる出来事や経験っていうものが誰の中にもあるだろう。何かの時代を決定的に隔てる経験であったり出来事であったり知恵であったりがそれである。
ドラゴンボールなる漫画は私の少年時代の文化のかなり大きなウェイトを占めていたわけもあるのだろうか、全巻読み終わって、なんか少年時代が終わったような気がした。
というか、この歳になってそんな事を思ってとてもびっくりした。

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