映画:エイリアン3 / 主人公こそエイリアン

amazon ASIN-B000MR9ALG私が今小学生くらいの子供なら確実に卒業文集に「将来なりたいものはプレデター」と書くのだが、流石にこの年で「将来なりたいもの」とか言うのはおかしいので、「プレデターとしての老後」をとりあえず楽しみにしておこう。
てなくらいに私はプレデターが大好きなので「プレデター」シリーズと化した「エイリアンVSプレデター」は欠かさず観ているのだが、そういえばその「プレデター」の好敵手である「エイリアン」のシリーズを二作しか観ていない 。
これは観ておかねばと「エイリアン3」と「エイリアン4」を借りてきたので、まず、「セブン」や「ファイト・クラブ」のデヴィッド・フィンチャーが監督した「エイリアン3 」(1992/米)の感想を。
「エイリアン2」でエイリアンとの死闘を征して地球へと帰還中の宇宙船に例のごとくエイリアンが入り込んでおり、宇宙船は事故を起こして自動射出された脱出用ポッドが近くの流刑用の惑星に不時着する。
唯一生き残ったリプリーは囚人たちと暮らし始めるが、脱出用ポッドに乗り込んでいたエイリアンが惑星に逃げ出して人を襲い始める。エイリアンと戦いながらもリプリーは自分の体内に何ものかの存在を感じる。と言う感じのストーリーである。


公開当時はそれなりに話題になっていたことを覚えている。なんでもシガニー・ウィーバーがスキンヘッドになるって話題になったような記憶がある。
ネット上で見る限りあまり評判のいい映画ではないけど、ひたすら暗い雰囲気で、一人しか生き残らない(しかも主人公ではない)のは今見ても結構衝撃的やった。
人間としてはエイリアンを憎み続けていた主人公が、最後には個人として母として自分の胎内に宿ったエイリアンを愛しそうに抱いて溶鉱炉に落ちてゆく様がとても印象的やった。
とはいっても主人公は「エイリアン4」ではクローンとなって蘇るわけで、もうシガニー・ウィーバー自体がエイリアンになったというお話であった。
『ドン・キホーテ』の主人公を勝手に使われて偽の続編を作られたことに悲しんだ作者のセルバンテスは、『ドン・キホーテ』の後編の最後に二度とこの主人公を私以外の人に使わせないように殺してしまったけど、「エイリアン3」で死んだ主人公がクローン人間として蘇るわけでもう何でもありあり。
大ヒットした「エイリアン2」を観たのが中学生で、当時、友人たちの間で掃除の時間にほうきを小脇に抱えて蟹股で歩く「エイリアン2」の登場人物「バスケス」の物まねが流行ったのを思い出した。懐かしいなぁ。

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