船鉾タイタニック

私の辞書に「公共交通機関をご利用ください」と言う文字は無い。といわんばかりに何処でも自転車で移動し、通勤ラッシュのバスや電車に乗るなら雨に打たれながら自転車に乗る方がいいというくらいに私は人ごみが嫌いなのだが、なぜか祇園祭の人ごみだけは大丈夫だったりする。
というわけで、2009年の宵山もいつものメンバーでマイナー鉾山巡り。フレスコの焼きそばも売り切れていなかった。
マイナー鉾ではないが、船鉾を見ながら
「おー、タイタニックや、タイタニック」
「そんなん言うたら保存会の人に怒られるで…」
などといいながら船の舳先の鷁と呼ばれる金色の鳥を撮ってみた。
titanic.jpggionntitanic.jpg
この鳥のポーズ、やっぱりどう見てもタイタニックやん…


いやいや、そうではない。
調べてみたところ、この船鉾の舳先のこの鳥は江戸中期の宝暦年間に作られた作であり、船鉾自体は応仁の乱以前からあったらしい、タイタニックの公開が1997だと言う事を考え合わせれば、あの有名な「タイタニックのポーズ」を見て「船鉾みたいやー」と言うべきなのだろう。
つまりいわゆる「タイタニックのポーズ」として世間に認知されているものは、本来「船鉾のポーズ」と呼ぶべきなのである。
この日マイナー鉾めぐりをした五人のうち3人はタイタニックを見ていないので、もしこれから観る機会があれば「船鉾のパクリやんけー」と突っ込もう。

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