おっさんマンガの王道 島耕作

amazon ASIN-406364720X最近、今まで読む機会の無かったマンガを暇さえあれば読んでいる。
とりあえず今は「島耕作シリーズ」を「ヤング島耕作」→「課長 島耕作」→「部長 島耕作」と読んだのだが、内容が余りにもオッサン臭くて笑った。
さらに、このマンガに出てくる「仕事ができる男」は島耕作も含めてほぼ例外なく家庭が崩壊しており、更にその中のほとんどすべての男が家庭外に愛人を作っており、
島耕作は仕事ができるのは勿論、ひたすらもてまくって会う女の人ほとんどすべてに言い寄られることになるのだが、
このあたりは、この島耕作の設定と主な読者層であるとされる団塊の世代のサラリーマンの現実であったり願望であったり、エクスキューズであったり正当化であったりするのだろうか。
オッサンになってくると、若いころのように個人そのものの資質のみで異性を見たり見られたりするのではなく、その個人の社会的な属性が無視できないほどの大きなフィルタとして働いてしまうわけであるが、
坂を転がるがごとくの島耕作の女性遍歴の中でも特別に別格の位置を占める、「結婚を前提としないまじめなお付き合い」である「永遠の恋人」たる大町久美子なる人物は、そういう意味でもオッサンにとっての理想的な「永遠の恋人」なのだろうと。


オッサンである私は一気に読んでしまうほどにとても面白く読めたのだが、若い女性などはこの余りにもオッサン臭い内容に余り興味がもてないのではないだろうか?
そのあたりは、若い女性にとっては共感と憧れを持って支持されるわりに、オッサンが観ても余りピンと来ない『プラダを着た悪魔』と同じかもしれない。
ということで、若い女性にもオッサンにもどちらにも楽しく読める、
『島耕作シリーズ』と『プラダを着た悪魔』の一緒にした『プラダを着た島耕作』ってのはどうかと思ったけど、それやったら島耕作がちょっといいスーツ着てるだけやん。
それに島耕作は現在社長なので、社長が着るには低価格すぎる上にチャラ過ぎる。
ということで『社長島耕作』+『プラダを着た悪魔』は『プラダを着た島耕作』ではなく、
悪魔 島耕作』あるいは『島耕作を着た悪魔』が妥当ですな。
ってこうなるとなんかオーメンかエクソシストみたいな話になって来そうですな…

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