108の瞳(推定)

毎年新入生を見るたびに、こいつら全員windowsアカウントとメールアカウントを一個ずつもってんねやーと無駄に驚いていたものだが、今年になって初めてその新入生と直接的に関わることになった。
職務上の守秘義務に引っかからない話だと思うので書くが、この日と何日か前と合わせて二度、入学したての新入生向けにパソコンの基本的な使い方を解説する事になった。
今まで数回アシスタント向けの講習会を開催したことはあるけど、これは聞いてくれる人が見知った人間ばかりなのに引き替え、今回のは全く知らない新入生、しかも50人くらいと中々大がかりな感じ。
まぁ俺のスタンスとしては説明要員な訳だが、学生からしてみればパソコンの授業な訳で、無駄に緊張するタチの俺としてはかなりドキドキ体験やった。


しかし実際には最初の一言が若干緊張するだけで、始まってみれば中々楽しい。
二回目となればもう緊張することもなく楽しさだけが前面に出てくる。
なんというか俺の言うことをみんながちゃんと聞いてくれているというのは嬉しいもんやね。
更に彼らに使い方を説明しているシステムの構築に俺が一枚も二枚も噛んでいて、彼らの使っているPCは俺が手塩にかけて作ったものだという事実は、もう心地よさ以上の物を感じる。
いつもは「中の人」的な存在な訳やけど、こういうのも中々楽しい。
満員になった大教室で講義をするのも気持ちいいやろうなぁ。と想像する。
しかしながら俺はシステム屋さんな訳で、こういう風に特定のソフトの使い方を大勢の一般ユーザーに説明することで、システム屋として見えてくる事もある。
俺にとっては整然としたロジックにしか見えない事も、一般ユーザーからすればブラックボックス以外の何ものでもないと言うことがよく解った。
とかく俺のような仕事、あるいは立場にいる人間は一般ユーザーの利便性よりも、システムの整合性だとか美しさに目を向けがちだと思う。
ユーザーが簡単に快適に使えるように我々がややこしい事を引き受けているわけで、ユーザーがシステムにぶら下がるのではなく、システムがユーザーに仕えるのだ。
システム第一主義ではなく、ユーザーを第一とするのが本来的な姿だと思う。
今回の事は俺にとってある種のお祭りみたいなもんやったけど、そこの所を再認識したのは良いことのような気がする。
しかし、大勢の前で話している自分を客観的に見てみれば、なんだか4割増しで頭悪そうに思えるのは何でやろう??

2件のコメント

  • ありがとうございますです。
    パクってまでいただいて幸いです。
    私は「魁!画伯塾」(副題:画伯、愛と欲望の教室)は拝見しておりませんので是非とも見たかったですな。
    機会があれば「取りすがりのオジサン」として潜り込もうかと考えております。

  • 土偶学校いい感じでしたよ。
    その後の講習では結構パクらせていただきました ( ̄ ー ̄+キラーン
    いや、これホント。

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