ブルーバックス『新しい生物学』

読みかけで放置してたのを帰ってきてからガーッと読んだ。
例のごとくいつぞや古本屋で買い叩いてきた本。
野田春彦、日高敏隆、丸山工作の三人の共著。ヨー・ヨー・マとフジ子・ヘミングと訪内晶子のトリオくらいの豪華さ。もちろん微妙…という意味じゃないよ。
タイトルこそ『新しい生物学』ってなってるけど、この本の初版が出たのが昭和49年で、その当時に「新しい」とされた事なので、内容は1980年代終わり頃の高校で教えたような生体内の物質交換や遺伝、動物行動学や生態学、進化論や生命の起源の話。


amazon ASIN-4062572419アマゾンに写真がなかったので改訂版の方にリンクを張った。
たぶん内容は同じやと思われるので。
冒頭でも述べたように、この本は高校時代にまじめに生物の授業受けてたらだいたい知ってるような事が書いてあるわけやけど、三人の著者はそれぞれ中々有名で本も沢山書いている人なので、話はとても面白かった。
今となっては誰でも知ってるような話やけど、30年前は結構最先端の話やってんなぁ。と思うと科学の進歩を感じる。
高校の頃まではずっと分子生物学をやりたかったので、当時こういう話を聞いたり読んだりすると無駄にワクワクしたものだが、結局哲学を選んだ今となっては、普通よりちょっと興味がある話だという程度で、当時ほどの熱意は全くない自分にちょっと違和感を覚える。
しかしながら、 ある種の歌や映画が特定の時期やら季節やら、人やら出来事を連想させるように、トランスファーRNAとかメッセンジャーRNAとかATPとかクエン酸回路とかいう単語は高校時代の事を思い起こさせる。
つーか高校の時に好きやった女の子を直接的に思い出してビミョーな感覚…3Dさんどうしてるんやろう…元気にしてるかなぁ…
って、本の感想じゃねぇや。

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