チャールズ・ブコウスキー『HOT WATER MUSIC』

土曜日(7/8)に読了していたけど、今になって感想を書く。
この本は、孤高のパンク詩人(作家)チャールズ・ブコウスキーの、どちらかといえば最後の方の作品にあたる。
例のごとく、下品で下卑ていて、破壊的で暴力的なブクテイスト満載の無茶苦茶な話が集まった短編集。
全部で36話もあるので、短編集やのに読むのに結構時間掛かった。


amazon ASIN-4880081817既にこの本は廃版になっているようで、内容的に全く同じの別の本にリンクを張っておいた。
この本に関しては本自体はそれほど面白いものではないだろう。
チャールズ・ブコウスキーが好きという人間にとってのみ読む価値があると思う。
ブクの本を読んだ事のない、またはそれほど読んでいない人間にとっては他の本をお薦めする。文庫になっているものなら外れはないだろう。
ブコウスキーの本を読んでいると、何ものを失っても悔やまず、何ものを得ても喜ばず、それでいて感情を失わずに、何ものにも拘らないようなバランス感覚に惚れ惚れする。
彼のようになれたらどんなに楽になれるだろうと読むたびに思う。
そして、無茶苦茶な中にもキラリと見え隠れする知性がなんとも自然であり、知性とはかくあるべきで、知性とはこのように使われるべきだ。とも読むたびに思うのであった。

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