本に線を引く

昨日、このブログにうろ覚えだった文章を引用するために久しぶりに『ツァラトゥストラはこう言った』を開いた。

子供の頃に買ってもらってボロボロになるまで読み込んだ昆虫と魚類の図鑑は何処に何が載っているかを完璧に完全に指が覚えていたけど、この『ツァラトゥストラはこう言った』も何処にどのような言葉が載っているかなんとなく指が覚えている。

普段私は本には全く線を引かないタイプなのだが、この『ツァラトゥストラはこう言った』は卒論を書くときにこれでもかと読み込んだ本なのでそこら中に線が引いてある。

そして、線の引かれた文に出会うごとに、当時自分がこの文を読んで何を思い線を引いたのかが思い出され、それは同時に今その同じ文を読んで感じ思う事と一緒になって何重もの重層的な認識となって迫ってくる。

私は本に全く線を引かないけど、本に線を引くのは、再読を前提として行えばなるほど面白い。

とはいえ、もうほとんど全部線引いてるやんというレベルの必死な線引きの多さは、もう大事じゃないところに線引いた方が効率良いな。

 

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