今まで、祝うべきことがあるから祝う人がいるのだという見方をしていたけど、実はそれは逆で、祝ってくれる人がいるからそれが祝うべきことになるのだ。と感じるようになった。

ということは、人が「ありがたい」と感じる事はそれがそもそもの最初から「ありがたい事」としてあるのではなく、それをありがたいと伝えることで「ありがたい事」になるということになる。

何かしらに対する祝いそのものが、それを祝われるべき事としての祝別となるのなら、自分に向けられる様々な好意に対する感謝の言葉を口にする事もまた、それらを感謝すべき事として祝別することになるのかもしれない。

「はじめに言葉ありき」というけれど、私に向けられたあらゆる有形無形の祝いの言葉の全てに、私も同じように有形無形の感謝の言述べたい。ありがたやありがたや。