京都国立近代美術館「皇室の名品 ―近代日本美術の粋」展

去年のクリスマス前に京都国立近代美術館の「皇室の名品 ―近代日本美術の粋」展に行って来た。

この展覧会は、代々の皇室に引き継がれてきた美術品群が国に寄贈されたことを受け、1993年に開館した宮内庁三の丸尚蔵館が所蔵する美術工芸品の中から、選りすぐった近代以降の作品約180点を六つの章に分け、体系的に紹介するもので、色々な博物館や美術館を巡業せずにこの国立近代美術館だけで開催されるということらしい。

ってことで、このようにチケットもムダに豪華絢爛wいやいや「ムダに」とかいうたら怒られるけどw

私はこの展覧会に、パンフレットの表紙に載っている菊の御紋と太刀の蒔絵が観たくて行ったようなものだが、

結局どこにも見当たらず、後から調べてみるとどうやらこれは前期展示だけのものだったようで、後期展示に行った我々は見られずにズコーで激しく残念であった。

で、期待していた菊と太刀の蒔絵は見れなかったものの他の展示物は期待通りに中々素晴らしかった。しかしこの方向性の展示物なら伊勢の神宮徴古館や神宮美術館の方がはるかに素晴らしい。

考えてみれば皇室は伊勢神宮を祭祀の対象としているわけであるから、天皇に献上されるものと伊勢神宮に奉納されるものの間にクオリティの違いがあって当然といえば当然ですかな。

行く前は献上品ばかりが集めてあるのだと思っていたけど、日本の美術工芸の文化や技術を保護するために積極的に買い上げた作品も数多くあって、皇室の日本文化のパトロンしての側面も良く見えたような気がしますぞ。というか、そういう趣旨の展覧会だな。

美術館とか博物館で特別展をすると、ミュージアムショップでその特別展にちなんだグッズ売り出したりしているが、この特別展では「皇室カレンダー」とか売っていて思わず笑ってしまった。

なので、下にのリンクに「皇室カレンダー」を表示させようとしたのだが、アマゾンでは取り扱っておらず、特定の業者による独占販売のようで…なんか判るような気がするw

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