「フィッシャー・キング」(1991/米) / 「アンジェラの灰」(1999/米 アイルランド)

今日も暑い。クーラーの無い我が部屋で続けざまに『フィッシャー・キング』『アンジェラの灰』を観る。
amazon ASIN-B00005M931テリー・ギリアム監督の『フィッシャー・キング』はその名の通り漁夫王の聖杯伝説をモチーフに、落ちぶれた人気DJと精神を病んだホームレスの友情、そしてそれぞれの恋愛と癒しを描く物語である。
と書くとチープやけど、中途半端なリアルさを追求しない荒唐無稽なストーリーと展開がギリアム的というのだろうか?
個人的にはロビン・ウィリアムス演じるパリーのお相手である、孤独で不器用で自信が無く、ちょっと変でドジなリディアがツボだった。
とにかくこう言った系統の映画にありがちなクサさが全く感じられずに妙に感動した。
amazon ASIN-B00005HXWN続いては第二次大戦前後のアイルランド人家族の物語を描いた『アンジェラの灰』、アイルランドの貧民街で、入った金を直ぐに飲んでしまうダメ親父と兄弟と苦労症の母と暮す少年の成長物語である。
色々な場所でこの映画について語られる「貧しさ」については、私から見てそれほど貧しいとは思えなかったけど、アイルランド的なじめじめして常に道路が濡れているような気候とカトリック的な倫理観や価値観が印象的だった。なんというか、深い感動を呼ぶ映画。と言うやつなのだろうね。確かに感動した。
フランク少年が聖フランシスコとキリストに今までの自分の中の罪と過ちを告白して悔いて祈り、そして晴れ晴れとした表情になるシーンはなかなか感動的であったけど、私のように何でも自分で背負おうと意気込んでいるのって傲慢じゃね?と思った。

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