人を知るとは何を知るのか

最近は以前ならまったく読まなかった系統の本、例えばホリエモンとか勝間和代とかも読むようになった。

読んでみると、本の中で語る本人は、読むまでに何となく抱いていたイメージとまったく違っていることが殆どで、如何に世間のイメージが誇張されたもので、誇張されればされるほどそれが定着しやすいのかというのが良くわかるような気がする。

一個の人間はとても一口で言い表したり単一のイメージで捉えられるような単純なものではないと誰もがわかっていつつも、ついつい分かりやすく刺激の強いイメージにとびついてしまうのは、「わかりやすい」が理解しようとする努力を、「刺激的」であることは注意や興味を持ち続ける努力を軽減できるからなのかもしれない。

人を細かく知れば知るほどその深遠はフラクタルのようにどこまでも広がってゆく。

「人を知る」というのは、その人を枠に当てはめたりラベル付けするのではなく、逆にその人の混沌の複雑さを受け入れることなのかもしれない。

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