2007最後の夏海

いつものメンバーで海に繰り出すも台風の影響で波が凄かった。
今回は「海でつくらへん料理を作ってみよう企画」ということで、通常のバーベキューのほかに「海水で茹でたペペロンチーノ」「現地調達採りたてたこ焼き」のメニューが追加される事となっていた。
激しい波が打ち寄せる中、某レディの焼いたパンを頬張って、日の出と同時に海に入る。
海に入って直ぐに20センチほどのチヌの群れを水深3mほどの極浅の地点の砂地で発見する。捕獲対象サイズがいないもののとりあえず潜行して根に隠れて様子を伺う。
すると目の前を岩陰から出てきた50cm近い巨大チヌが横切った。ヤス先ほんの30センチほど先である。アドレナリンが出まくる中をゴム引きMAXのフルパワーで体のど真中に打ち込むも、あまりのパワーに二本ヤスが止まらずにシャフトまで貫通してしまう。しかも体の中心より少し後ろを貫通している。
慌てて押さえに入るも体に大穴の開いたチヌは激しくもがいてヤスを振り切って海の彼方に。
あれだけの怪我やから多分助からないやろう。なんとしても捕獲するべきやった。ちゃんと頭を撃つべきやった。悔やんでも悔やみきれないけどどうしようもない。開始早々の大チャンスを逃して水中でしばし慟哭する。
20070908A.jpg気を取り直して再出撃。岩場で餌をついばむ巨大カワハギを真横からの綺麗なヘッドショットで、戻る途中に砂地で見かけた小さいチヌを斜め上から慎重に狙って、これも綺麗に脊椎にヒットさせ捕獲。25センチと小さいけど塩焼きが一番おいしいサイズなので良いのだ。


たこ焼きの蛸を現地調達という激しいプレッシャーの中、二本目の出撃。
おったら蛸取るしと言いつつも、魚を探しつつ岩陰を除いて明らかに蛸探しモード。しかし蛸は何処にもいない。こんな荒れたらどこかに引っ込んでるのだろう。
しばらくするうちに水深六メートルほどの根の中腹に巨大カサゴを発見して潜行する。潜行中、根の一番上に蛸がでーんとのっているのを発見。迷わず蛸を捕獲対処に変更。
通常ならナイフアタックで勝負を挑むところやけど、どうしても逃がせないということで念には念を入れてヤスを打ち込んで岩に固定した上で掴んで浮上、その後にナイフアタック。タコ相手にヤスまで使った、小銃を持って昆虫採集をするようなものである。
巨大チヌを逃がしてちょっとショボーンとしていたものの、プレッシャーを跳ね返して期待通りの働きをした嬉しさに大喜びである。蛸を取ってこれだけ嬉しかったのは初めてであろう。
塩と小麦粉でぬめりを取ったタコの足四本をぶつ切りにして、わさびと少量の海水と醤油で味をつけて「たこわさ」を、残りを海水で茹でてたこ焼きの具に。
任務を果たした後の「たこわさ」と「たこ焼き」の味は格別であった。
潮が満ちてきてうねりが出てきて波が恐ろしいことになってきた。
足ひれとマスクとシュノーケールを装着し、落ちていた発泡スチロールの板でボディーボード風に遊ぶも、入れそうなチューブが出来るほどの巨大な波に乗りながら、野営地点が津波に襲われる様を眺め、自然の恐ろしさを思い知る。しかしながら、あまりの波に慌てて高台へとダッシュで避難するハマダンゴムシたちがなんともプリティであった。
三本目は味噌汁の具を調達ということで、大き目のウミタナゴと通りすがりの運の悪いカワハギ君をどちらも綺麗なヘッドショットで捕獲。
やっぱり二本ヤスはこう使わないといかん。
波のせいで皆が泳げたわけでもなく透明度も低くて残念やったけど、楽しい海遊びで夏が終わったのを意識した。
次回からはウエットスーツ着用の秋冬海である。

2件のコメント

  • ういうい、また行きましょう。
    ウェットスーツ買えば冬でも泳げますえ。
    ウェットスーツ友の会へのご入会をお待ちしております。

  • 蛸ゲット大変おつでした。
    たこわさ、たこ焼美味しかったですね。
    火傷を負ったり、睡眠中波にさらわれかけたりとハタから見れば散々なようでしたがトータルでスゲー楽しかったです。
    特に高波に揉まれながら海に出陣が楽しかった。
    惜しむらくは1回しか出陣出来なかったことですね。
    またまた是非行きませう。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。

PAGE TOP