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2008年4月18日

石井聰亙 「逆噴射家族」 (1984/日)

昔から「好きな映画は?」と聞かれた時に答える事にしている「逆噴射家族」を久しぶりに観た。
念願のマイホームを買った主人公は、ちょっと変わった家族とハイテンションな幸せに包まれていた。そこに郷里から父がやって来て何かが狂い始め、家族それぞれの内に秘めた狂気が暴走して家族内の戦争へと突入して行く。
中盤までは結構淡々とした雰囲気で話は進むけど、突然狂気が暴走する。深夜枠でのテレビ放送でカットされていた音声もDVDなのでもちろんばっちり聞こえる。
東大を目指す、オーディオとピラミッドパワーオタクの有薗芳記、女子プロレスとアイドルを目指す工藤夕貴の二人の子供の醸し出す雰囲気が特に良い感じであった。


家庭内戦争勃発後の家族五人のそれぞれの個性を活かした装備と戦いぶりが可笑しい。
初めて観た時はとても音楽が印象に残っていたのやけど、今見ても中々印象深い音楽であった。音楽と言うよりは効果音的である所がより良かった。
他者の存在を全く感じさせない異様なまでの清潔感のある最後のシーンは、独特の音楽とあいまって何とも筆舌に尽くしがたい美しさであると思う。
でもまぁ、こう言う風に家族に対して自分をストレートに出す事が出来れば、最終的に最終的なところでは踏みとどまれるのだろうなぁ。と。良い家族だなぁとしみじみ思った。
この映画の娘みたいな感じの、猫被りつつぶりっ子しつつキレているふりをする根本的にイタい少女という中々に複雑な演技をさせたら右に出るものはいないと思う工藤夕貴なる人物が大好きなのであるけど、「SAYURI」に出ていた彼女を見ても「おっ、いつ逆噴射するんや?」とずっと思っていたくらいに、私の中でこの映画の影響が強いのを感じた。
ぜひ彼女の代表作である「台風クラブ」も観ねば!

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