黒澤明 「酔いどれ天使」(1948/日)

amazon ASIN-B000VJ2DO6のんだくれの闇医者の元に闇市を牛耳るやくざ者が銃創の手当てに現れる。ヤクザ者が結核を病んでいる事に気付いた医者は彼に治療を薦めるが、意地を張って素直になれないやくざ者は医者と喧嘩ばかりし、刑務所から出所して来た兄貴分との対立から破滅してゆく…というもの。
戦後の闇市と、ガスの吹き出る沼とゴミ溜の中で暑苦しく濃い物語が展開して行く。
やくざ者を演じる三船敏郎のデビュー作でもあるらしく、黒澤明と三船敏郎の人気を決定付けた作品でもあるらしい。
ネット上ではやたらと評価の高い映画であるし、三船敏郎の魅力を声高に語る声が大きいけど、やたらと説教臭くてそこまで面白い事も無かったし、この映画の三船敏郎はただ子供っぽい意地っ張りなだけで、対して魅力を感じなかった。
黒澤明自身はこの映画を一応ヤクザ批判として作ったところもあるらしく、この映画のようなやくざ者が魅力的であってはいけないと言っていたらしいのやけど、そう言う意味では私はこの映画をストレートに受け取っていたのかもしれない。
やっぱり三船敏郎は時代劇やなぁ。と思った。

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