06月05日のツイート



昔から私は、ある人からとても気に入られたり評価されていたのが、気づけばいつの間にか完全に嫌われてコネクションを断ち切られている状態になっていることに気づくということが良くあったように思う。

posted at 00:16:08



子供のころからごく最近まで、あまり考えたくはないけど、思い起こせばこういうことは結構多い。

posted at 00:17:43



今まで、いくら自分自身で自分を見つめても自分に確固たる原因があるとは思えなかった。自分の持つ洞察力の問題は別として、私は私の内なる道徳律に基づいてベストを尽くしてきたつもりだし、これからもそうする以外にない。

posted at 00:19:48



そりゃぁ私にも悪いところや考えの足らないところは一杯あるし、誰かに対して言ったことややったことを思い出して、あわわばばば。となることくらいはある。それでも、そこまで嫌われてそこまでコネクションを断ち切られるほどのことをしたとは、やっぱりどうしても思えない。

posted at 00:22:24



そこでこの本。内田樹『私家版・ユダヤ文化論』 – http://twitpic.com/9ssnxh



posted at 00:31:31



迫害されるユダヤ人とは何者かというテーマを迫害する側の圧倒的な不条理としてではなく、「迫害される理由」という政治的に正しくない志向で論じた本であった。

posted at 00:36:08



この本の中で印象的だったのは、罪の意識から自責の念が生じるアーリア的な感覚ではなく、逆に先天的に自分に先立つ自責の念から罪の意識が生じる「遅れて到達した」感がユダヤ教的思考である。というところだった。

posted at 00:45:25



そういえばこの「遅れて到達した」とか先んじて罪がある感はフランツ・カフカの小説にとても特徴的な傾向であるように思う。

posted at 00:47:56



『審判』ではとりあえず逮捕されてから罪状が探されるし、『城』では呼ばれて城に来たはずの主人公が城に入る許可を得ようとしていた。

posted at 00:50:40



人間のタイプとして、とにかく無根拠な自責の念とか罪悪感を先天的に持っていて、救われる必要があるとか高みを目指さねばならぬ。と思っている人は、たぶんこういったいわゆる「カフカ的迷宮」、ユダヤ教的な感覚に近いものを持ってるのかもしれん。

posted at 00:54:07



よく心の乱れが部屋の乱れになって表れる。的なことを言うけど、私の場合は散らかった自分の部屋で過ごしているとだんだん気が荒んで滅入って乱れてくるような気がする。ってことで部屋を片付けてすっきりした。

posted at 22:23:09


06月05日のツイート by dogofs

8件のコメント

  • おー早速買いましたかー
    ぜひぜひお読みくだされ。
    あと森田療法関連書籍では、岩井寛『森田療法』もよろしいですぞ。
    もう読んだことあったら失礼しましシャー!!
    ではでは。

  • おすすめありがとうございます。
    2冊さっそく注文しました!
    楽しみですシャー!!

  • 森田療法で「全治」したひとは治ったというよりはむしろ「悟った」に近いようですね。
    森田氏の著作読んだこと無いですか。そらぜひ読んでみてください。やっぱり原典にあたらんとあきませんよー同じ哲学科出身としてww
    豪快にガハハと笑う感じのキャラで笑えますよ。とりあえず『新版 自覚と悟りへの道』と『新版 生の欲望』あたりをお勧めしときます。

  • 「しんどいのは当たり前」。真にそういう姿勢がとれる社長は、強いと思います。
    強いというか、たわみがあるというか。ピンと張りつめていないから、
    どんな境遇にも、どんな変化にも対応できますよね。ポキンと折れない。
    僕は森田氏の著作は読んだことがないのですが、そうですか。
    森田療法の一番の体現者は、森田氏自身なのかもしれませんね。
    確かに、「全治」している人は、「病気が治った」という風では
    ないように思いました。人格がまるで変わったようなそんな感じを受けます。

  • 「ユダヤ教思考」って一般化して括ってしまうと怒られそうですが…
    良い方向にも働いたとしても本人は依然としてしんどいのが辛いところ…
    ダイソーの社長の話オモロイですよねwww
    私たちはネタにしてるけど本人はそこまで楽しそうじゃないような気が…
    彼はしんどいのは当たり前で、もうしんどくならないことは無いと確信しているところが強みでしょうか??
    森田療法について書いてある本を読んでも微妙に暗い内容が多いような気がしたのですが、森田正馬氏自身の書いた本を読んでみると森田氏ご本人はポジティブを突き抜けたもう天然としか思えないキャラクターで笑えました。
    確かにあんな人が身近にいれば自分の神経症なんかアホらしくなるわなぁ。。と思いましたですぞ。

  • ですね、森田氏が言うように突き抜けられたらいいのですが。
    やっかいなのは、森田神経質の人間の中には、
    自分が森田神経質であることに対して、どこか安堵している部分がある
    人がいるということです。
    ユダヤ教的思考は良い方向にも働くことがあるのですよね。
    ダイソーの社長はすごくネガティブらしく、ネット上で
    ネタにされているのを見ましたが、近しいものがあるのでしょうか笑。

  • どもです!
    そうそう、解消する必要もないと思います。
    悪いとこもあるけど、エエとこもあるからまぁそこそこで、
    と森田正馬氏風に本当に思えたら。。。苦労は無いですよねぇ…
    でも、本の中で内田樹氏は、ユダヤ人が学問や芸術の世界の大人物を占める割合が圧倒的に多いほど、飛びぬけた知性を持つ人を生むことが出来るのは「ユダヤ教的思考」の理由であるに違いない。
    とも言ってて興味深かったですよー

  • 興味深いです。
    ユダヤ教的思考は、どうすれば解消できるのでしょうね。
    そもそも解消する対象ではないのかもしれないですし、
    解消されないからこそ「○○的思考」と定義づけられて
    そこに存在するわけですが…。
    学問的な問いから離れて、日常生活のレベルで考えると、
    ユダヤ教的思考は圧倒的な苦です。
    対症療法で構わないので、とにかくなんとかしたくなりますね。

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