生誕250年記念展「北斎の富士 冨嶽三十六景と冨嶽百景」/ホップ、ステップ、北斎

もうとっくに終わった展覧会の話だが、新年早々に、生誕250年記念展「北斎の富士 冨嶽三十六景と冨嶽百景」に行ってきた。
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葛飾北斎の「冨嶽三十六景」と「冨嶽百景」の全て、さらに同時代くらいの人たちの「富士山」をモチーフにした版画の展覧会である。
その数36景+100景+αの170点近く、それらが整然と会場を埋め尽くすようにどわーっと並んでいた。
「冨嶽三十六景」と「冨嶽百景」のどれもがクオリティーが高く、一枚ずつ構図からテーマまで違うのでついつい気を抜けずに真剣に観てしまう。
それら全てを黙々と集中して見ていてめちゃくちゃ疲れた。最初はワクワクして小躍りして一枚ずつ舐めるように見ていたものが、もう展覧会会場を後にする頃にはぐったり。ホップ、ステップ、ぐったり。という感じ。
展覧会でこんなに体力と気力を使い果たしたのは初めてかもしれない。
いやしかし、「冨嶽百景」くらいでよかった。これがもう「冨嶽4356景」とかならえらいことになってたはず。


考えてみればこの展覧会の入場料は700円である。
展覧会としても安いのに更に点数も多い。700円で170点として、一点あたり4円くらいで見ていることになる。
そう考えるとデフレを通り越してほとんどダンピングじゃね?というレベルである。
もう富士はお腹一杯、ホップ、ステップ、ダンピング。見る側からすればとても贅沢な話である。
この展覧会にもあった、晩秋から秋にかけての風物詩、夏の季語でもある「赤富士」が私はなぜか昔から好きなのだ。
この「赤富士」は単純にキレイなだけじゃなくって見ているとなんかやたらと不安をはらんでいる様に感じられるのが良いのだ。
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不安を感じながらも惹かれてしまうってのはなんかもう釣り橋効果みたいなもんであるが、
具体的にはなんか今にも噴火しそうに見えるところが良い。。
この絵葉書の赤富士の下に入っている割れ目のようなものはなんかどうだろう?ちょんちょんちょん、と突っつけば直ぐにドッカーンと来る予感がしないか?ホップ、ステップ、ボルケーノ、という具合に…いやもうええ加減これくらいにしておこう…

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