趣味

映画『Winny』/プログラムは自分自身の表現だ 映画

映画『Winny』/プログラムは自分自身の表現だ

先日映画『Winny』を観て来た。映画を映画館で観たのは久しぶりだ。 IT業界に身を置き、技術者であり開発者であり、そして当時を知る私にとってとても面白い映画だった。 この映画の言いたいことは、つまるところwinnyは当時世界をリードしていた技術が搭載されており、その開発改良を国家権力によってストップさせたこと、金子氏の開発者としての活動を7年も裁判で縛り付けて停止させたことは大きな国家的損失であ[…]
PROSPECT/細部に神が宿る映画 映画

PROSPECT/細部に神が宿る映画

  2019年07月20日にアメリカ/カナダで公開されたらしい『PROSPECT』なる映画を見た。 想像以上に、というよりも予想を遥かに超えて素晴らしかった。 見終わった後にもう一度見たくらい素晴らしかった。 宇宙船が飛び交う戦争を描くようなハリウッド的SF映画の対極にあるが、今まで見たことのない1つの世界をちゃんと完璧に作り出している。その世界を説明不足なほどに語りすぎないのもいい。 […]
「スペシャリスト/自覚なき殺戮者」政治的にも倫理的にも社会的にも正しい言説で真顔で嘘をつく大人の醜さと恐怖 映画

「スペシャリスト/自覚なき殺戮者」政治的にも倫理的にも社会的にも正しい言説で真顔で嘘をつく大人の醜さと恐怖

映画「スペシャリスト/自覚なき殺戮者」を観た。 ナチスがユダヤ人の絶滅収容所を運営するにあたり、絶滅対象者の大量輸送における最高責任者のような立場であった、当時親衛隊中佐のアイヒマンは戦争終結後逃亡していたが、十数年後にアルゼンチンでイスラエルのモサドに拉致されエルサレムでナチス時代に行った絶滅収容所運営についての法廷に立つこととなった。 何百万人ものユダヤ人を虐殺した悪魔のような男を裁く法廷とし[…]
2022年お盆休みに面白かった映画 映画

2022年お盆休みに面白かった映画

長い長いお盆休みが終わる。 五月の末からこのお盆休みまでは本当に色々あった。そして九月からはまたさらに色々あるだろう。 その嵐の間の凪のようなこのお盆休みは日常的な買い物以外全く出かけずに引きこもってひたすら映画を観ていた。 観た映画はメモとしてfilmarksへ投稿していたがここにも面白かった映画を書いておく。 多分、きっと将来、あの頃はこの映画を観て面白がっていたと懐かしく思うだろう。 ただし[…]
オンネリとアンネリシリーズ三部作はマンネリにならない 映画

オンネリとアンネリシリーズ三部作はマンネリにならない

このお盆休みはどこにも出かけずにひたすらアマゾンプライムで映画ばかり見ているのだが、今まで見たことも聞いたこともない映画を不意にアマプラさんに薦められた。 時間も1時間少しと短いのでちょっと作業の合間に見れるなーと見てみたらとても面白かったので紹介する。 フィンランドの児童文学の映画化らしい。  filmarksに投稿したテキストをそのまま貼り付けておく。 「オンネリとアンネリのひみつのさくせん」[…]
岡崎京子映画を一通り観た 映画

岡崎京子映画を一通り観た

私は岡崎京子の漫画が大好きで出版されているものは一通り読んでいて、それらの漫画を原作にした映画も一通り見ているので感想を書いておく。 原作が有名なものからマイナーなものまで、 原作に忠実なものから明らかに違う世界になっているものまで、 映画化されたものもいろいろである。といっても4つだけやけど。 これもFilmarksに投稿したものの抜粋で並び順は映画として新しい順。 「ジオラマボーイ・パノラマガ[…]
ラストシーンがしびれる映画2022 映画

ラストシーンがしびれる映画2022

アマゾンプライム会員になってから日常的に映画を見るようなった。 ただ漫然と見るのもなんだし、それに初めて見ると思って見始めた映画が途中で以前に見たものだと気づいたことも多々ある。 なのでFilmaksなる映画の感想投稿サイトのようなところにログとメモのような感じで載せていたのだが(https://filmarks.com/users/dogufs)、結構な分量になってなんかもったいないなぁというこ[…]
世界の終わり映画まとめ2021 映画

世界の終わり映画まとめ2021

「世界の終わり」とか「終末」とか「世界滅亡」あるいは「アポカリプス」のようなテーマはは映画にとってよくある一般的なものだけど、ほとんどの映画は宇宙人だの悪魔だのウィルスだのAIの暴走だの、天変地異だの異常気象だの災害だのと何かしら原因を見つけて終わりつつある世界を救う方法を探したり、あるいは生き残った人たちがサバイバルするような話ばかりだ。 圧倒的で避けようのない「世界の終わり」を既成事実としてど[…]
兵庫県立美術館「ミナ ペルホネン / 皆川明 つづく」/シュレディンガーのペルホネンと妖怪化けコート/あるいはアートの持つエネルギーについて。 ミュージアム

兵庫県立美術館「ミナ ペルホネン / 皆川明 つづく」/シュレディンガーのペルホネンと妖怪化けコート/あるいはアートの持つエネルギーについて。

みんな大好きミナペルホネン!(若干おやじギャグ) ということで、先週の金曜に仕事を休んで兵庫県立美術館で開催されている特別展「ミナ ペルホネン / 皆川明 つづく」に行ってきた。 今年はコロナ禍ということでひたすら引きこもっていたので、最後にミュージアムや展覧会に行ったのはほぼ一年前の2019年11月はじめの京都文化博物館でやってた『みんなのミュシャ』展以来だった。(その様子のツイートはこちら。)[…]
地元スーパーが好き

地元スーパーが好き

旅先のスーパーマーケットに行くのが好きだ。 豚ソーキ、イカ墨、てんぷら各種、グルクン唐揚げ、作り立て島豆腐各種に加え、この地域独特のヒートゥーが並ぶ名護のスーパーが大好きだ。 直島から帰ってきた後の高松では「かっぱえびせん瀬戸内レモン」「ワイン瀬戸の百景」とかキラキラしたものが目につくし、 西成のあいりん地区の「おかゆ」「鰻たれごはん」にそこに住む人々の現実を垣間見たような気になる。 金沢の石川さ[…]
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