主食は二十日大根

午後から妙に仕事がバタバタとする。
バタバタながらも障害対応時に『キャッチャー・イン・ザ・ライ』の文字を見て、つい頭に血が上って我を忘れて村上春樹とサリンジャーと「ライ麦」について熱く語りそうになり、仕事中であることを思い出して二言三言で思いとどまる。
しかしながら某レディは図書館で働いてるくせに『キャッチャー・イン・ザ・ライ』を「よく分らなかった」とのたまったので、いつか機会を見つけて何が分らんかったんか小一時間問い詰めてやろうと、ホールデン少年の純粋さを小一時間説いてやろうと決意し、今日はこれぐらいにしておいてやる。
微妙に仕事が遅くなり慌てて帰宅。
とりあえず米を研ぎ、炊飯器のスイッチを入れ、モーツァルトのオペラを聴きながら料理開始。
オペラはやかましいとの父のクレームを「クレンペラーはまだましやでー」などとよく分らん答えで切り抜けながら、野菜を洗いパパゲーノ、肉に塩コショウ王子タミーノ、火に鍋をかけ夜の女王。


朝にチリソースのビンを冷蔵庫の奥底で発見したのでこれを使って炒め物をしようと思っていたけど、実際見てみるととても食品と思えない色に変色していたので廃棄、急遽味噌炒めに変更。
で、できた料理は豚葱茄子じゃがにんにく二十日大根葉の胡麻味噌炒め酢橘風味、鶏の腿肉と二十日大根の卵白なしコンソメスープ、二十日大根と玉ねぎのサラダ梅肉海苔鰹節和え、キャベツの千切り、というところ。
自分で言うのもなんだがとても美味しかった。
中でもコンソメスープ内の二十日大根の色が軸の薄い緑、根の薄い赤、根の下の方の半透明の白と、何とも微妙な淡い色で感動的に美しかった。
明日は食べ会ということなので、明日の朝ごはん+明日の父の夕食と言うことで、食後にむいたりんごを食べながら、コーヒーを飲みながら、弦楽四重奏を聴きながら、本を読んだりノーパソでネットしたりしながら、大量のカレーを作る。
いやしかし料理作るのは楽しいなぁ。

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