赤目四十八滝でひたすら写真を撮る

先日、お盆休みの終わりに名張の「赤目四十八滝」に行ってきた。
私が住んでいる地域からは大して遠くない上に目的地が特急が止まる駅ではなく、特急で行ったとしても30分も変わらないということでほとんどの時間を「普通」電車に乗っていた。
以前友人が普通列車に乗るが好きだという話を聞いて「なるほどそれは素晴らしい」とずっと思っていたのだが、今回やっとそれを実現することができた。
ガラガラの普通列車の中はなぜかゆっくり時が流れているような気がするな。

「赤目四十八滝」は滝だらけの渓谷に沿った道をひたすら歩くハイキングコースのようなところなのだが、この旅行の前に一眼レフのデジカメを買ったので、ずっとカメラを斜め掛けしながら歩き、写真を撮りまくった。

昔から渓谷やら山を歩くとこは多々あったけど、これだけの滝があるところを歩いたのは初めてだった。

 
自然がいっぱい!

 
 
 
キノコもいっぱい!

 
 
 

そしてもちろん滝もいっぱい!

四十八滝と言うだけあって大量の滝があり、そしてそれぞれの滝にはそれぞれに名前がついている。
たとえば上の段の左から順番に乙女滝、雨降滝、荷担滝、琵琶滝、雛壇滝、千手滝と名付けられており、その滝の看板を見ているとなかなか「言い得て妙だなー」と言う感じになる。

とはいえ、ぱっと見て名前の意味するところがよく判らない滝もたくさんあって、

この「夫婦滝」という看板の先にはこのようになにかよく判らない滝が小さく見えるだけだったりして、
「なるほーど二つに別れているから夫婦滝なんや~」
「ほんまやなるほどー……って節子それ夫婦やないー!二つの流れがひとつになってるから夫婦滝なんや~」といった会話がなされたりするのであった。

前日に一泊した宿が以前食中毒を出したことがあることを知った。
予約時に料理を選択できたので、「山登ってる途中でお腹痛くなったりせんやろなー!?」とデフォルトでは会席料理だったところを「しゃぶしゃぶ」に変えてもらった。
「さすがにしゃぶしゃぶして熱通せばノロだろうがなんだろうが怖くないわーわっはっはー」と思っていたのだが、実際晩御飯時にはしゃぶしゃぶだけでなくお造りなども出てきた。
箸で刺身を摘んでわさびをのせ、醤油に浸した段階で「このカンパチもしゃぶしゃぶすべき?」などと発言し、旅のはじめからネガティブ思考満開であったのだが、そのネガティブ思考がこの「夫婦滝解釈」にも遺憾なく発揮されているのであった。

しかし、このマイナスイオンなるエセ概念が充満した爽やで涼しい渓谷を歩いていて気分が悪くなる人がいるだろうか?
大野更紗氏がその著書である『困ってるひと』で強大で複雑怪奇な社会機構の脅威に対して
「モンスター」は「ハムスター」程度にしたい。
といった名言を発した訳であるが、
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通常であれば内側から自らを蝕む強力なモンスターである「ネガティブ」は、この渓谷の自然にあって右手を大きく上に突き出すと同時に「ネガティ~ブ~うける~♪」と黄色い声を出してハムスターのように愛でる程度のものとして捉えられるのであった。

いや~自然て良いですね~ネガティ~ブ!

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