不気味の谷を越えてれりごー/日本の創作人形作家たち展@京都伊勢丹「美術館えき」

以前から、もうこれはシリーズものじゃないかというほどに、すでに終わってしまった展覧会の感想をなぜか突然思いついて書くことが多いけど、今回は今年、2014の三月から一ヶ月京都の伊勢丹で開催されていた「日本の創作人形作家たち展」についての感想を唐突に書くぞ!

この展覧会は『DOLL EXPO 2012』なるもので発表された作品を中心に約150名の人形作家の作品が展示されていたらしい。

パンフレットに載っている人形はどちらかというと無難な感じのものばかりだけど、実際の人形はセクシー系から耽美系からくすっとするものから人外からロボからクリーチャーまで盛りだくさんだった。
もともと私は人形に詳しいわけでも特別な興味を持っているわけでもないけど、それでもその数とクオリティにひたすら圧倒された。

人形といえばちょうど「不気味の谷」に落ち込んだレベルの不気味なものを想像する程度だったけど、どの人形も不気味の谷を軽く超えていて、中には人形であることを越え、そして人間の持つ醜さや美しさや不気味さをも更に超え、人間の持つリアリティーの先へ到達しつつあるようにすら見えるものもとても多くちょっと感動した。
人形についてほとんど知らない私にでも、このくらいのクオリティの人形を作ることのできるレベルに達するにはそれはそれは相当の努力と熱意が必要だろうと容易に想像できる。

そして、私の知らないところで、これほどにまで美を追及する人が、これほどまでに沢山いるのだということに圧倒されたのだ。

タルコフスキーの「サクリファイス」や「ノスタルジア」で名も無き人が名も無きままにこっそり誰にも知られること無く世界を救う。というモチーフが出てくるけど、それと同じように、普通に生活している我々はほとんど眼にすることの無いところで、人知れず孤独に美を追求する数多くの人によって、この世界の美なるものは担保されているのかもしれない。というような気がしたのだった。

で、なんで今更この人形展を唐突に思い出して、更に感想まで書こうかと思ったのかといえば、3DCGでありながらも不気味の谷を越えようとせず手前に留まりつつ、かといって萌え系の方向性を向くでもない登場人物の舞い踊る「アナと雪の女王」を見たからだーーれりごーれりごぉぉぉー

お前もありのままにしてやろうか!ヌハハハ!私も不気味の谷の向こうに行きたいぞォォォ!!!

すいません色々パクリました…

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