逃げないひきこもりはよく訓練されたひきこもりか?
2011年3月17日
なんだか殺伐としたニュースが多い中ちょっとしたほのぼのニュースを。
「48歳男性“15年の引きこもり”からも生還」
母と二人暮らしだった男性が、母の避難勧告を拒否して家に残り、家ごと津波で流されたらしい。
流されているうちにジャージごと下着が脱げるも、ビニールハウスの骨にしがみついて引き波に耐え、寒さに震えながら高台に上り、避難所に収容されたという。
ひきこもり経験者には津波が来てもなお家から離れなかった彼の気持ちが痛いほどよくわかるだろう。
舵に自らの体をくくりつけて沈み行く戦艦大和と運命を共にした有賀艦長を髣髴とさせるではないか。
まさに自宅警備員の鏡、逃げないひきこもりはよく訓練されたひきこもりだ。
とはいえ、下半身むき出しでなお、人に助けを求めた彼の勇気と勇士は、日本中のひきこもりに勇気と感動を与えたに違いない。彼もまた、名もなき勇者であろう。