用水路でガサガサ / 新ジャンル、シマドジョウ系女子
初めての餃子ドッグの日、道中の農業用用水路でガサガサしてみた。
初めてガサガサする場所だったが驚くくらいに採れた。
底の砂をすくえばシマドジョウの大きいのから小さいのまで、岸際の草をガサガサすればタモロコやらモツゴやらの雑魚が幾らでも。そしてタナゴまで入る。
ちょっとガサガサすればごらんの通り
底にはカワニナやシジミが沢山、タニシもいる。これはお魚パラダイスである。
商品価値の高いお魚さんがいるかも知れないので、業者やらの乱獲を防ぐためにネット上での場所の質問にはお答えできませんぞ。
嬉しくてひたすらガサガサして大量に捕獲しまくっていたが、最初はタニシのタッちゃんでも連れて帰ることが出来れば、他の魚はただ採って眺めて満足すれば再放流するだけのつもりだった。
しかし、お魚たちの余りの可愛さに巨大なタニシを一匹では飽き足らず、一番小さいシマドジョウを二匹、恐らくタイリクバラタナゴであろうと推測されるタナゴの稚魚の一匹も一緒に連れて帰ってしまった。もうこいつら一生面倒見る覚悟である。
で、初めてシマドジョウの大きいのを採ってまじまじと見たのだが、美しい幾何学模様とドット柄の真ん中にレイヤーになった一本の青い筋があって、それが差し色になっていてお洒落すぎる。
小さいシマドジョウよりも大きくて年取った物の方がその色の鮮やかさや美しさがはっきりと分かる。画像で見るとこの程度であるが、実際に眼前で見るとその色合いの素晴らしさに惚れ惚れするのだ。
しかもこれはただお洒落なのではなく、住んでいる場所の保護色として機能しているのだ。
機能的でありながら美しく、なおかつ自分の住む世界の自己表現でもあり、そして年老いるほどにその美しさは増すのだ。
そしてなによりも、これだけお洒落さんなのにとぼけた顔とずんぐりむっくりの体系に似合っているのが素晴らしい。
他のあらゆる生物や仲間と争わず、ただひたすら清流の砂底をモフモフしてエサを探して砂底を撹拌して浄化するスジシマドジョウの生き様にぴったりの装いである。
インフレを起こしている感のある、新ジャンル○○系女子だの男子であるが、シマドジョウを基調にしたファッションや生き方、これは新ジャンルになりそうな予感である。
消費して使い捨てられるために無理やり新しく大量生産されては消えてゆく、新ジャンル○○系女子男子ではなく、長年の進化と自然の淘汰と歴史の重みを背負った、あらゆる意味で実践的で生きることそのものに関わる、進化をこそ志向した根源的な新ジャンルの再発見である。
そういうわけで、胴が長くてとぼけた顔の大柄な女子の皆様は、むしろその体系と表情を武器にして、シマドウジョウ柄のロング丈のワンピースなど着れば良いんじゃないだろうか?
更に、顎に2本、頬の左右に2本ずつのヒゲも書けばパーフェクトである。
新ジャンル、シマドジョウ系女子などいかがでしょう?
いりませんね…