MACを買った / 一人武装グループその2 / 知識の集積は混乱か?
MACを買った。
といってもマッキントッシュではなくイングラムである。さらに言えばコンピューターではなくガスガンである。
一般的にMACといえばマクドナルド、コンピューター業界ではマッキントッシュであるが、マルイといえば「服屋さんが集まったビル」ではなく電動ガンとラジコン戦車の会社であると答えるような人たちにとって、MACといえば数奇な運命をたどった銃器会社の「Military Armament Corporation」である。
私が買ったのはそのMACが製作したマックイレブン、一般的にイングラムと呼ばれるサブマシンガンのマルゼン製のレプリカのガスブローバックである。
基本的に映画などでは悪者が持つ銃であり、サプレッサーを装着した姿などはなかなかに凶悪な面構えである。
先日買ったクローズボルトのVZ61に引き換え、こちらはオープンボルト方式。シア開放時にボルトが前進し、装填とファイリングピンの動作を同時に行う方式である。
冬なのに異様なサイクルのフルオートと腕に伝わるリコイルの気持ち良さはたまらん。弾が散りすぎて的に当たらず部屋中に散らばるのだけはちょっと参ったが、だがそれがいい。とてもイングラムらしい。
元々チェコ製のスコーピオンがビシッと綺麗なシャープな動作をするのに引き換え、このアメリカンなM11の動作は大雑把にバリバリ動く感じで、見事にそれぞれの両者の銃の特性を表現しているように思える。このマルゼンなる会社はなかなかにおっさん心を鷲づかみにする製品を作るなぁと感心する。
以前「百年の孤独」といえばガルシア・マルケスの小説 を思い浮かべる人と高い焼酎 を思い浮かべる人がいるし、さらに「ガルシア・マルケス」と言えばマジックリアリズムなノーベル賞作家を思い浮かべる人とギャルギャルしたかばんを思い浮かべる人がいてややこしい世界やなぁという事を書いたことがある。
冒頭でMACといえばハンバーガー屋さんとコンピューターと今は無き銃器屋さんを思い浮かべる人に分かれ、マルイと言えば服を買うところと思う人と電動ガンを作ってるところ思う人に分かれることを書いたけど、さらに「イングラム」といえば警察用レイバーを想像する人とサブマシンガンを想像する人がいるし、さらにマルゼンと言えば梶井基次郎がレモン爆弾を仕掛けた洋書店だと思う人と、ドイツワルサー社の正規ライセンスを持った創業25周年のエアガン会社だと思う人がいる。
色々な事を知る事や色々な知識の集積は、知の統一を果たすのではなく逆に混乱を招くことも大いにあるなぁと思いながら、今日もBB弾をばら撒く一人武装グループの土偶であった。
見ない治安部隊に向かって♪見えない銃を撃ちまくる♪本当の声を教えておくれよ♪
土偶土偶走ってゆく♪土偶土偶どこまでも♪
まさに「マフィアが乱射」なブツです。
もうニヤニヤが止まりまへんなw
イングラム!カッコいいですな〜♪「マフィアが乱射」的なイメージがありますw