むっつりスイーツ / 「スイーツ誘引フェロモン」は「非スイーツ忌避剤」として働く

同じ系列のお店でも立地と店舗によってまったく雰囲気が違うことが良くある事を、先日は王将の例を引いて書いてみたが、こんどはとあるスパゲッティー屋さんの話。
個人的には特に高いわけでもめちゃくちゃ美味しいわけでもないと思う生麺を売りにしているスパゲッティー屋さんであるが、特定のある店舗だけは立地条件のせいか店舗の雰囲気のせいか、なぜかやたらとカップル率が高いスイーツな雰囲気満開である。
(ここでいう「スイーツ」は甘いもの一般ではなく「スイーツ(笑)」 なるネットスラングの意味で使っている。)
出しているメニューは特にスイーツということもないのに、来るお客さんがスイーツばかりになるというのは一体どういうわけだろう?スイーツを呼び寄せ非スイーツを遠ざける状況が同時に起こっているとしか思えない。
メスの蛾がオスを引き寄せるかのような効果を発揮する何らかの「スイーツ誘引フェロモン」は、非スイーツにとってアゲハチョウの幼虫が臭角から発する悪臭のように感じるに違いないと考えれば、私の感じるこの居心地の悪さもなるほど理解できるような気がする。


で、庭園風な景色が見えるカウンターに座っていたら、後ろで席を予約してまで来ていた女子二人組みの一人が「パスタの麺大盛って出来ないんですか?」って聞いていてスイーツな雰囲気ぶち壊しでグッドジョブ!
彼女たちはどこからどう見てもスイーツ女子であるが中身は似非スイーツなのであろう。彼女たちを見て「むっつりスイーツ」という言葉を思い浮かべる。
しかし、見た目は真面目そうなのに中身がスケベなのを「むっつりスケベ」と呼ぶので、見た目がスイーツで中身がそうではない彼女らを、「むっつりスイーツ」と呼ぶのは正確ではない。
むしろ見た目はスイーツではないけど、中身がスイーツな私こそ「むっつりスイーツ」と名乗るのが相応しい。と思った「むっつりスイーツ」の土偶であった。スイーツ。



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