日記/雑記/妄談 20 9月 2012 区切られた夏が終わった やっと夏が終わり秋が来たような気がする。 この夏は本も読まずにひたすら遊びまくったが、それでも去年からうっすらと感じられた喪失感にも似たような変化がこの夏に決定な事実として現れたように思う。 「いつもは無い筈の何かがある」変化に比べて、「いつもはある筈の何かが無い」変化というのは気づきにくいけど物悲しく感じるものだ。 それは私の外で起こったコトであるけど、結果として私の中で現象したコトでもある。 […] 続きを読む
ミュージアム 26 6月 2012 ウィーンその4 /レオポルド美術館 /エゴン・シーレの奇妙な冒険/放置プレイのちツンデレ 美術史美術館を出て、直ぐ真裏にあるミュージアムクォーター「MuseumsQuartier Wien」に移動する。 これがミュージアムクォーターの正面の建物で昔は王宮の厩舎として利用されていたらしく、この向こうは6万平方メートルもの広大な敷地の文化芸術区画となり、様々な美術館や博物館、劇場や展示ホールや図書館などの文化施設が集められている。 その正面の建物を潜って中庭に出るとこんな感じ。 正面の建物[…] 続きを読む
ミュージアム 20 6月 2012 ウィーンその3 ウィーン二日目、「美術史美術館」/はっちゃけすぎる宗教画 カールス教会を出て「美術史美術館」へ向かうために路面電車の停留場オペラ座のまん前の「oper」からリンクを時計回りする路線1に乗る。 乗ったものの「美術史美術館」へ行くにはどの停留所で降りれば良いのかいまいち良く判っていない。 ウィーンの路面電車の良い所は、一つの停留所の間が歩いて直ぐの距離にあるので、行く方向とか路線さえ大体あっていれば、たとえ目的地を通り過ぎてしまっても次の停留所で降りて戻れば[…] 続きを読む
@災害 19 6月 2012 永幡嘉之『巨大津波は生態系をどう変えたか 生きものたちの東日本大震災』 ISBN-10: 4062577674 ツイッターとブログでつながりのある、けい。さんがブログで紹介されているのを見て、永幡嘉之『巨大津波は生態系をどう変えたか 生きものたちの東日本大震災』ブルーバックスを読んだ。 この本の著者はもともと自然の豊かさに惚れ込んで東北に移り住んだ、昆虫や植物の図鑑などの写真を撮るカメラマンであり、この本はその彼が愛したその豊かな自然が今回の震災によってどのような影響[…] 続きを読む
旅 15 6月 2012 ウィーンその2、二日目、カイザーゼンメルとカールス教会、そしてグロック ウィーン二日目の朝、この日から本格的なウィーン巡りが始まる。 ウィーンは一周四キロほどの「リンク」と呼ばれる環状道路に囲まれた部分に観光名所が集中しており、ウィーンの象徴で観光の基点と位置づけられる「シュテファン大聖堂」はそのリンクのほぼ中央に位置している。 私たちが泊まったホテルはその「リンク」の南のはずれにあり、最寄りの地下鉄の駅がリンクの中央を南北に突き抜けているU1という路線のケプラープラ[…] 続きを読む
旅 3 6月 2012 ウィーンその1 関空からウィーンへ ベートーヴェンの墓参りとエゴン・シーレとクリムトを見るための美術館めぐり、そして本場の伝統的カフェでダラダラ&楽友協会でコンサートをメイン企画としてウィーンに行って来た。 往復の手段と現地での宿は、航空券とホテルのバウチャーだけがセットになったフリーツアーを旅行会社で買った。 当たり前だが自前で航空券とホテルを確保するよりも圧倒的に安い。 今までは登山用リュックを背負ってゆくバックパック的な旅行し[…] 続きを読む
ミュージアム 7 4月 2012 草間彌生 永遠の永遠の永遠/世界は生きる価値があるか?/世界を救う試み 先日の土曜日に大阪の国立国際美術館で開催されている「草間彌生 永遠の永遠の永遠草間彌生 」に行ってきた。 この草間彌生という人は以前ブログでも紹介したことがある、私の大好きな芸術家の一人である。 彼女は子供の頃から統合失調症を発症し、自分の幻覚や幻聴を描きとめることからその芸術活動をスタートさせ、80歳を超える現在まで常に変わり続け、常にずっと「前衛」と呼ばれ続けてきた。 この展覧会の事をネットで[…] 続きを読む
ミュージアム 5 4月 2012 アンリ・ル・シダネル展~薔薇と静寂な風景~/ゆるアンティミスム もうすでに、4月1日で終わってしまったが、く京都駅ビル、伊勢丹の美術館「えき」KYOTOで開催されている「アンリ・ル・シダネル展 ~薔薇と静寂な風景~」に行ってきた。 アンリ・ル・シダネルなる人物は19世紀末から二十世紀初めにかけて活躍したフランスの画家で、日常的な題材を情緒をもって醸し出すように描くというアンティミスムなる方向性を持った、カテゴライズしにくい作風を持つとされている。 この展覧会に[…] 続きを読む
いきもの 28 3月 2012 初きのこ狩り/キノコ取りがキノコになった私はこの先生きのこることができるのか? 以前から行きたくてしょうがなかった「きのこ狩り」に初めて行った。 「キノコ」に興味を持ち出してからというもの、キノコ図鑑を買ったりきのこ本を読んだりしていたが、実際に実際にキノコを狩るために出かけるというのは初めてである。 しかもこのキノコ狩りは私がキノコに開眼した切欠となったキノコ師匠であるキノコ先生のナビゲーション。 作戦行動に先立ち、そのキノコ先生より某地下鉄の最終地点の「山」に程近い某駅に[…] 続きを読む
本 2 3月 2012 川島小鳥『未来ちゃん』/「過去ばあさん」でも「現在さん」でもない「未来ちゃんの写真」あるいは「写真の中の未来ちゃん」 イジスの写真展の話を書いたのでそのついで、ということも無いけど、最近みつけたとても気に入っている写真集を紹介。 ISBN-10: 490429209X これ、川島小鳥の『未来ちゃん』。 一見すると梅佳代系のほのぼの写真集に見えるが実は全く違う。 私にとってこの『未来ちゃん』は心の一番奥底にあるなにものかと共振して大きく揺り動かすほどのエネルギーを持った写真集だった。 まぁ実際どんなだかは見て頂くし[…] 続きを読む