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2010年12月15日

壮大な物語の渦中に居る人を見かけた

先日仕事帰りに自転車に乗って歩道を走っていて、信号が赤だったので止まろうとしていると、
前に居た信号待ちをしている人の頭が『火星田マチ子』にでてくる「逆靴」のようになっているのに気づいた。
sakagutu.jpg(クリックで拡大)
「寒いのにものすごい髪型の奴がおるなぁ」と感心ししながらその人の隣で止まると、なんかその人がこちらをチラチラ見ている。
知ってる人かと思ってその人をチラ見してもやっぱり知らない人である。
なんやろう?と思っているとその人が「そう!そう!」と突然喋りだした。
どうも独り言のようで、私に向けて話しているのではないらしい。
声を聞くとやたらと甲高く、声からするとどうも女性であるように思えた。
その人に視線を向けないように注意しながら、その人を視界の隅に入れて様子を伺っていると、その人はこちらをチラチラ見ながら更に大きな声で喋りだした。
「レンズの研磨技術の研究をもっと…」とここでしばらく沈黙。
スピノザ乙と心の中で突っ込みながら話の続きを待っていると、
今度は「アメリカの軍事技術が…」とだけ言って話止めた。
なんだか大層な話になって来たっぽい。早く続きのお話聞かせてよ!と心の中で思いつつ待っていると、
「あの株を買って…」とポツリと言ったところで待っていた信号が青に変わった。
自転車のトップチューブに跨った状態でこのまま話の続きを聞きたかったのだが、そうすると明らかにその人の話を聞いているという事を態度で示してしまうことになるので、
また何かをブツブツつぶやいているその人を後にして自転車で走り去ったのだが、なんだかとても残念であった。
一体私はどうすべきだったのだ?
それが世界の選択か…」と一人寂しく呟くか、「あるいは我々にそう思わせたい第三者の思惑が…」とでも話しかけるべきだったのだろうか?
今は亡きねこぢるという私の大好きな漫画家がいて、彼女はやたらとおかしな人をマンガに描いていたけど、それは実際彼女が見かけたもので、彼女は実際に高い頻度で町でそのような人を見かけていたという。
それが現実か幻覚かは別として、その事実は彼女が狂気の淵にいた事をとても良く表していたのだという話を聞いたことがある。
先日私は鎌を持って走る男を見た。そしてこの日、なんだか壮大な物語の渦中の中にいる人を見た。
なんだか、最近、今まで見たことの無いような人に遭遇する頻度がやたらと高いような気がする。
これは上に書いた「ねこぢる」の話とあわせて考えてみると…なんだかちょっと怖くなってくるのであった。
という事で、ラ・ヨダソウ・スティアーナ!!

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