蛍光灯を作る

うちの水槽の照明はアクアリウム用の既製品ではなく、小型のブリキバケツに切れ目を入れただけの自作シェードに入った電球型蛍光灯を使っており、
30センチ幅の水槽に一つ、60センチ幅の水槽に二つの割合で照らしていた。
先日水槽が三つになってそれぞれ照明が一個ずつとなったのだが、電球型蛍光灯の構造上、スポット的に小型水槽を照らすような使い方には向いているもの長細い範囲を満遍なく照らすのに向いてない。
60センチ水槽の真ん中あたりは明るいものの、端っこは余り照明が行き渡っていない状態だった。
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ということで、この電球型蛍光灯のインバーター回路を使って直管型の蛍光灯を作った。
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左側の照明が変わっているのがお分かりいただけよう。
使った材料は、電球型蛍光灯、直管型蛍光管、ガラス管ヒューズ、ヒューズボックス、スイッチ、導線、丸型圧着端子、ペットボトルのキャップ、紙の箱。
電球型蛍光灯、直管型蛍光管は百円ショップに売ってるし、そのほかの部品もとても安く買える。
全部買ったとしても材料費数百円の激安蛍光灯である。
ネット上を探せば同じような蛍光灯の作り方がいくらでも見つかるが、このエントリーのポイントは蛍光管のソケット、いわゆるFLソケットを自作したと言うところであろうか。


とりあえず、電球型蛍光灯を分解して中のインバーター回路を摘出する。
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電球型蛍光灯とはいえ蛍光管が折れ曲がっているだけなので、直管型蛍光灯と構造は同じ。
AC100Vの入力のラインが2本、蛍光管への出力のラインが4本あるので、これを同じように配線するわけであるが、分解してみれば簡単に構造が理解できる。
入力ラインにコンセントへの差込プラグを取り付け、出力ラインは2本セットで蛍光管の両端に接続されるように配線することになる。
で問題の蛍光管のソケットだが、最初は買うつもりだったものの、近所のホームセンターに売っていなかったのでやむなく自作した。
材料はペットボトルのキャップと丸形の圧着端子である。キャップに穴を開けて圧着部分を側を差し込んで端子部分に配線を接続し、ホットボンドで埋めた。
自作してみると、これがなかなかに良い感じで結構気に入ったw
これが蛍光管を差し込む部分で、
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その部分を裏から見るとこんな感じ。
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蛍光管を接続するとこういう感じ。
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だいたいイメージが掴めて頂けると思う。
で、実際に全部配線してみるとこんな感じになる。
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蛍光灯の本体もかねた傘は、下面をスポット的に照らすだけなので、家にあったちょっと立派な紙箱を利用して、内側の反射率がいいようにアルミテープを貼り付けた。
電球型蛍光灯から摘出したインバーター回路にはさすが100円ショップで買った安物だけあってヒューズすらついていないので追加した。
消費電力12wなので、500mAくらいでも問題なそうだが、なんとなく1AのヒューズをACの入力ライン上に、電源スイッチはもう一方の入力ライン上に配置した。
普通はこのむき出しの回路や配線を隠すように作るけど、私は水槽の上にぶら下げて使うため上部は見えないので気にせずこのまま使用する。
ケーブルだけはところどころホットボンドで固定。
ただインバーター回路だけは熱を持つので上部に埃よけを設置しておいた。
設置して点灯させると最初の画像のようなこんな感じ。
s-DSCN2076.jpg
この蛍光灯は12wの電球型蛍光灯のインバーターで10wの蛍光管を駆動している。
私は数時間の連続点灯テストで問題なしだと判断したけど、本来なら蛍光管に15w型を使うか、8wのインバーターを使うのが理想だと思う。
さらに、私は本体を紙で作ったが、理想を言うなら難燃素材のABSとかで作ったほうが良いでしょうな。

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