日記/雑記/妄談

一本の一握の葦 日記/雑記/妄談

一本の一握の葦

仕事から帰り、布団にもぐりこんで本を読んでいたけど、気づいたら九時とか十時とかのレベルで寝てしまっていた。 『パンセ』が無信仰者をカトリックに勧誘するために書かれた文章の集積であると言うことを今更ながらに意識する。 信仰のない人生がどれだけ無意味で苦しみに満ち、そして真理から遠ざかる事になるのかについてのパスカルの言い分を聞いてくるとなんだか居た堪れなくなる。 冷静に自分の周りを見回して見れば、お[…]
とやかくドッペルゲンガーは本に影響されやすいタイプ 日記/雑記/妄談

とやかくドッペルゲンガーは本に影響されやすいタイプ

自分の特定の言動が他人にとやかく言われるのではないか?と仮定する時点でその特定の自分の言動が他人からとやかく言われる要素があると自身で認定しているわけである。つまりは他人からとやかく言われる以前に、自分自身で自分の事をとやかく言っているようなものなのである。 とやかく言っているのは他人ではなく自分自身であり、そしてそれは一番の敵は他人でなく自分自身である事をよくあらわしている。 多かれ少なかれ人間[…]
こんな事もあろうかと用意なんか出来ない 日記/雑記/妄談

こんな事もあろうかと用意なんか出来ない

私の使用しているメッセンジャーバックはTIMBUK2というのだが、この鞄の肩掛けストラップに携帯電話を入れるための純正ポーチが高いうえに微妙なデザインでイマイチ買う気がしなかったのだが、ふと軍モノのコンパス入れだとかグレネード入れが使えるんじゃないかと思い立って仕事帰りにミリタリーショップに行ってきた。 で、いろいろ物色した結果、主に米軍のM203やM79で使用されている、40mm擲弾用のポーチが[…]
グレン・グールドのベートーヴェン三大ピアノソナタ/パンセを読み始める 日記/雑記/妄談

グレン・グールドのベートーヴェン三大ピアノソナタ/パンセを読み始める

ASIN:B00005GB4M グレン・グールドの演奏するベートーヴェンのピアノソナタ23番はとても遅くて、全然「熱情」に聞こえないけど、これもアリアリ。 しかしながら8番はベタベタにとってもいい感じ。こういう内向的で自己愛に満ちたような演奏は彼向きだ。 グレン・グールドの引くベートーヴェンは全然ベートーヴェンという感じがしない。 それでも、ベートーヴェンでなくグレン・グールドの演奏とだけ思えば、[…]
急降下爆撃 日記/雑記/妄談

急降下爆撃

DVDで「ポネット」を見た。なぜか「母を訪ねて三千里」のようなものだと思っていたけど、ある意味で「母を訪ねて三千里」であった。 結局、ちびっ子の「死」の受け取り方は35を過ぎたおっちゃんには余り参考にならなかった。 それよりも、子供に適当なことを言うと後が大変だなと思った。 オムレツ馬鹿といわれるくらい毎日狂ったようにプレーンオムレツを作っているけど、今日は趣向を変えて納豆オムレツを作った。 牛乳[…]
観覧車 日記/雑記/妄談

観覧車

やっぱり私は人として根本的に絶対的にずれているのではないか。という思いを強くする。 私は私以外の何者でもありえないし、私以外の何者も私ではありえない。 などと思っているのは自分だけだろう。結局のところ、大抵の人間は社会から見た場合代替可能な存在である。 私にとっての闇は他人から見て全く闇に見えないらしい。 他人から見た私は私自身が最も遠いと思っているものに見えるらしい。 他人から見た私と、私から見[…]
人生、ティッシュペーパーのように? 日記/雑記/妄談

人生、ティッシュペーパーのように?

目を閉じても開けても全く差のない暗闇の中で目を開けているのはとても辛い。 どうせ先なんか何も見えないのだからと目を瞑りたくなる。 なんか後戻りの出来ない一歩を踏み出しかけてしまったような気がする。 人間一人の人生をティッシュペーパーのように浪費することなどとても簡単だと思う。 「汝の人格および他のすべての人格の内に存する人間性を、つねに同時に目的として扱い、決して単に手段として扱わないように行為せ[…]
電気羊の夢を見る傲慢 日記/雑記/妄談

電気羊の夢を見る傲慢

夜遅くからローマの剣闘士の物語「スパルタカス」を見始めたものの、結局時間の都合もあり半分の休憩の時点で止めた。 どこまで行ってもモノとして扱われる、彼らの奴隷としての境遇にいたたまれなくなる。いくら強く賢くても奴隷は所詮奴隷でしかない。 いくら自立制御のオートパイロットで良く働いたとしても、所詮機械は機械である。 忘れがちであるけど、よく働く機械は、あまり働かない人間のために存在するとされるのであ[…]
ケーキが無ければ、パンを食べればいいのに 日記/雑記/妄談

ケーキが無ければ、パンを食べればいいのに

仮退院のお手伝いをし、パン食べ放題と化したお食事会に参加する。 主催者の某氏がデザートを選ばせろと店に電話で交渉しようとしていたけど、この店はパンお代わり自由なのであり、私に言わせれば「ケーキが無ければ、パンを食べればいいのに」である。 そして同氏から肥やしとなっていたらしいDIATONEのDS-66Zを奪ってくる。 おおーいい感じ。結構憧れのスピーカーやったので嬉しいなぁ。ボリューム大きめでブリ[…]
人の話を聞かない力 日記/雑記/妄談

人の話を聞かない力

誰かが誰かの事をとやかく言うのを聞く時、もともと自分の中にあったその人に対する見方や評価を変えずにいるのはとても難しい。 他人の言うスキャンダラスな「事実」とされるものはなぜか不思議と信じやすいものである。 しかし、ある人のまたある人への見方はある人の立場から見たものであって私から見たものではない。 真偽のレベルが問題になる事はもちろんあるとしても、それ以前に私では無いある立場のある人のまたある人[…]
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