日記/雑記/妄談 30 7月 2006 シロギスで入定ミイラを作る 前日の雨模様が嘘のように良い天気。 昨日海行った時に雨で、今日家にいる時は晴れている。 逆なら良かったのにと思いたくなるけど人生そんなもんだと思い直す。 前日に釣ってきたシロギスを窓の手すりに固定したアミに並べ、モーツァルトの「コシ・ファン・トゥッテ」を聞きながら、干物になるのを待つ。 殺人的なまでに強烈な真夏の直射日光がガンガン当たるので、薄っぺらいシロギスなど、ものの数時間で干からびる。 太陽[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 25 7月 2006 アンチantinomyのみ 最近「アゴタ・クリストフ」と「パウロ・コエーリョ」なる二人を続けざまに読んだ訳やけど、この二人の人生とか世界に対する見方とか考え方は正反対と言っていいほど異なっている。 アゴタ・クリストフは人生は苦しみでしかなく、世界には醜い物以外に何もない。と確信する一方、パウロ・コエーリョは周りをちゃんと見渡せば世界は美しく楽しく、人生は楽しむためにある。そういった要素など周りにいくらでもある。 と言うような[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 24 7月 2006 衛星軌道 なんか最近同じトコをぐるぐるぐるぐる回っているような気がする。 毎日同じような日々の繰り返しだとかいう意味ではない。 それは繰り返しであってもループではない。 精神的な意味合いで、A→B→C→D→Aという感じになると回っている感覚がしてくるのだ。 円環をなす世界が肯定される理由がおぼろげに見えて来た気がするものの、こういった細かいレベルの迷路状態に苦しまされているようでは、本当にわかりかけていると[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 22 7月 2006 渡りに自転車 事実上今ツールの最後のステージのタイムトライアルで、最後の山岳で素晴らしい走りをしたランディスが、ステージ三位のタイムを叩き出して、二位のペレイロに一分近くの差をつけてマイヨ・ジョーヌを獲得。総合優勝をほぼ決めた。 スポーツなんか見るのもするのも殆ど興味ないけど、ランディスの奮闘ぶりには感動すべき点も学ぶべき点も多い。 俺の中には、たとえばスポーツに対する物のように、色々な物に対する色々な偏見が渦[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 21 7月 2006 作るために壊す 俺にしては結構遅くまで働いた。 たとえば、五年くらいかかって増築に増築を重ねて築き上げたものの、余りに複雑な関係性と機能性で下手に触る事も出来ないような物があるとする。 しかし、今までの物を捨ててそれらを全くのゼロから作り直してみれば、実現している事は同じでも、驚くほどシンプルでわかりやすい構造で再設計できる事に気づく。 今までの五年間は何だったのだ?と思うも今までの五年間があったからこそ、そんな[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 20 7月 2006 夏はまだ? 今日はアルプス最後でシーズン最後でもある山岳ステージ。 昨日の山岳で10分以上のタイムを失ってマイヨ・ジョーヌを奪われたランディスの今日の走りはとても素晴らしかった。逃げが決まるのを見ていた日はなんか良い感じだ。 それから昨日マイヨ・ア・ポワ・ルージュを奪い、今日の最後の山岳はサポートに徹したラスムッセンも格好良かった。 ツールも明日の平坦ステージ、明後日のタイムトライアル、そして最終日の日曜日、[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 18 7月 2006 書くほどの事はない事などない この日はブログを書こうかと思ったのは覚えてるけど、いつの間にか寝てしまったようだ。 何かを書こうと思っていたのは覚えてるけど、何を書こうと思っていたのかは覚えていないので、思い出してまで一々書くほどの事でもなかったのだろう。 しかし、「書くほどの事はない」などという言い方をすると、このブログに書いている事など殆どあえて書くほどの物でもない事になるので、 「書くほどの事はない事などない」と言っておこ[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 17 7月 2006 毒ではないが食べ物でもない 昨日、本を読み終えた後の夜中にロードで街を疾走した。 交通規制が解除されたばかりの宵山の烏丸通りに紛れ込んでしまい、鉾と山、散らかったゴミと人の群れの間の低速走行を余儀なくされるも、概ね高速な巡航速度を保って数十キロを走る。 走っていれば鬱屈した気分と湧き出てくる邪念が消えている事さえ気づかない。 そのまま消えて無くなってくれれば良いのだが、さすがにそういうわけにも行かないらしい。 それでも、一時[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 15 7月 2006 我が世誰そ常ならむ 買い物があったので今日も四条に繰り出す。 自転車を駐輪場に預けて宵々山に浮かれる街を闊歩する。 途中「ニューバランスな某レディー」と邂逅す。 しばらく話して連絡先を交換する。いや、正確には「交換」はしていないか。 いずれにせよ、人が着飾っている様を見るのはなんとも良いものだ。 着飾る事自体だけでなく、着飾って行くべき場があるという事も、着飾って一緒に歩きたい人がいるという事もまた素晴らしい。 (さ[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 14 7月 2006 色は匂へど散りぬるを 毎年恒例の宵(*n)山に行った。 圧倒されるしかない人の量を見ていると、事実上、世界が万物の霊長たる人間の支配するところとなり、世界が人で満ちている事が実感される。 物心ついた頃から祇園祭に繰り出していれば、この梅雨時特有の暑さを感じ、祇園囃子の音を聞き、鉾や山を見れば無駄に何かがかき立てられるように条件付けされている。 人生のあらゆる段階であらゆる人とそこに行ったわけであり、祇園祭に行くってのは[…] 続きを読む