シロギスで入定ミイラを作る

前日の雨模様が嘘のように良い天気。
昨日海行った時に雨で、今日家にいる時は晴れている。
逆なら良かったのにと思いたくなるけど人生そんなもんだと思い直す。
前日に釣ってきたシロギスを窓の手すりに固定したアミに並べ、モーツァルトの「コシ・ファン・トゥッテ」を聞きながら、干物になるのを待つ。
殺人的なまでに強烈な真夏の直射日光がガンガン当たるので、薄っぺらいシロギスなど、ものの数時間で干からびる。 太陽の核融合反応恐るべし。
彼らも昨日の今頃は機嫌良く海の中を泳いでいて、よもやこんな姿になるなどとは思っていなかっただろう。
このシロギス達も中々過酷な人生だった。
見事な死に様とは言えなかったけど、少なくとも無駄死にではないはず。せめて私が美味しくいただこう。

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