渡りに自転車

事実上今ツールの最後のステージのタイムトライアルで、最後の山岳で素晴らしい走りをしたランディスが、ステージ三位のタイムを叩き出して、二位のペレイロに一分近くの差をつけてマイヨ・ジョーヌを獲得。総合優勝をほぼ決めた。
スポーツなんか見るのもするのも殆ど興味ないけど、ランディスの奮闘ぶりには感動すべき点も学ぶべき点も多い。
俺の中には、たとえばスポーツに対する物のように、色々な物に対する色々な偏見が渦巻いている。
そういった物が徐々にでも消えていけばどれだけ良いだろうと思う。


ツールを見終わってから、小雨の中を自転車で40キロ程走る。
もう土曜日の夜中の恒例行事だ。
車が少なくなる時間帯とは言え、土曜の夜の街中を走っていると色々な物が視界に飛び込んでくる。
必死に自転車で走っている俺と、楽しげに歩いている彼ら彼女たち。全く違う目的と全く理由でもって同じ場所ですれ違う。
そんな事に意味など全くないけど、そこに意味を探して見いだそうとすればいくらでも推測できるような気がする世の中の成り立ちに、底知れぬ悪意と底知れぬ不気味さを感じる。
結局、本当に逃げたい物からは逃げられないものなのだろうかと思う。

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