柳澤桂子2冊/Yo観自在菩薩、無色声香味触法ポーーゥ、ぎゃーてーぎゃーてー

柳澤桂子2冊/Yo観自在菩薩、無色声香味触法ポーーゥ、ぎゃーてーぎゃーてー

ISBN-10: 4093875219 ISBN-10: 409387588X 神谷美恵子のことについてネットで調べたり、彼女について書かれた文章を読んだりしていると、なぜか「柳澤桂子」の名前が良く出てくることがあった。 神谷美恵子が若いころから文学思想的な素養を積み重ね、また何度も死の淵を潜り抜け、紆余曲折を経たのちの中高年になってようやく若いころからの悲願であった「らい」と精神科医として関わる[…]
電柱に何事かを報告する老女/狂気センサー 日記/雑記/妄談

電柱に何事かを報告する老女/狂気センサー

そういえば一ヶ月以上前に、正確には下鴨神社の御手洗祭りに行くために近くのバス停でバスを待っている時に、道を挟んだ向かい側の歩道をお婆さんが犬を連れて歩いていた。 私が見るとも無くそのおばあさんと犬を見ていると、おばあさんは突然立ち止まって電柱に向き直って身を寄せ、額をっくっつけて耳打ちするような格好になった。 おばあさんの口が何かしゃべるように動いているので何かをつぶやいているのだろう。 そのおば[…]
魔法のはさみ-今森光彦の切り紙美術館/足算ではなく引き算での表現/枝豆男爵との邂逅 ミュージアム

魔法のはさみ-今森光彦の切り紙美術館/足算ではなく引き算での表現/枝豆男爵との邂逅

以前ブログを良く書いていた時は、行った展覧会とか美術展とかの感想のようなものを行く度に書いていた。 ここしばらくはブログ自体を書くことが少なくなったけど、展覧会自体は結構よく行っている。 最近、なんとなくブログをちゃんと書いていこうとちょっとだけ決心したので、この日曜日に行った、京都伊勢丹『美術館「えき」KYOTO』の「魔法のはさみ-今森光彦の切り紙美術館-」の感想をば。 今森光彦といえば、昆虫写[…]
スタニスワフ・レム『ソラリスの陽のもとに』/タルコフスキーとレム/全く理解できないものとのコンタクト

スタニスワフ・レム『ソラリスの陽のもとに』/タルコフスキーとレム/全く理解できないものとのコンタクト

ISBN-10: 4150102376 先日ジョージ・オーウェルの『1984年』を読んでから妙にSF小説が読みたくなり、ずっと家にあったものの放置されていた『ソラリスの陽のもとに』を読んだ。 ストーリーとしては、 100年以上に前に発見された、青と赤の二つの太陽を持つ惑星ソラリスに浮かぶ惑星探査施設に、原因不明の異常な事態を究明するために心理学者である主人公が到着する。 施設は荒廃し、研究員たちは[…]
海三日目/この先生きのこるプロメテウスのロマンと悲哀/古くて変わらない魚料理 @災害

海三日目/この先生きのこるプロメテウスのロマンと悲哀/古くて変わらない魚料理

海三日目は泳がずに車でブラブラ、海の近くにある関西電力PR館に立ち寄ってみた。 現在のふくいちちゃんがチェルノブ先輩に張り合うかのようにあんなことになっている状況なので、関電PR施設の原発関連の展示が少しでも原発事故やリスク対策的な現状に即したものになっているかと思ってちょっと期待していたのだが、 展示は事故前と全く変わっていないと推測される「原発は絶対安全アピール」のみであった。 現実がそれを全[…]
海二日目/見えない隙間を埋める海 日記/雑記/妄談

海二日目/見えない隙間を埋める海

海二日目は前日と別の浜へ。 ここも前日にいった場所と同じく殆ど人がいない。 そしてここは私の知っている近場の海で一番綺麗な砂浜と一番の透明度を持っているように思う。 砂の上を素足で歩くととても気持ちよく、サラサラと落ちる石英質の砂粒が美しい。 余りにも透明な海水に浸かって泳いでいると自分の体まで透明になってくるようなな気がする。 そういえば、この海は私がほんの小さな子供のころ、心臓の手術を終えて外[…]
今年二回目の海/カワハギとカサゴとボラの白ワイン煮、カワハギの肝ソース いきもの

今年二回目の海/カワハギとカサゴとボラの白ワイン煮、カワハギの肝ソース

今年二回目の海に行った。前回と同じ場所である。 一回目の出撃は岩場のそこらじゅうがカサゴだらけだった。しかも岩の上にちょこんと乗っているパターンが多く、これを上からではなく横から狙えば、誤射しても岩を突かずにすむので、突くほうとしてはとても狙いやすい。 刺してくれといわんばかりの体勢の目に付いた手ごろなサイズは思わず撃ってしまう。一匹だけ妙にでかい30オーバーのカサゴがいた。 ということで一回目は[…]
天元突破グレンラガン/自己肯定と自己承認のプロセス 日記/雑記/妄談

天元突破グレンラガン/自己肯定と自己承認のプロセス

ASIN: B000PUB0QS 先日Karappo氏に薦めてもらった「天元突破グレンラガン」を、 テレビシリーズの全27話をほとんど徹夜しながら二晩二日で、映画版2作をその次の日に一晩と殆ど一気に観た。 基本的には「根性と気合と愛と恋が宇宙を救う」的な合体変形ロボットアニメであり、 テレビ放映時は日曜朝8時30分の子供向けの枠で放映されていたらしいのだが、 流石にGAINAXと言うべきか、子供向[…]
ジョージ・オーウェル『1984年』/清清しいほどの暗さと救いの無さ/全体主義は分配の問題か?

ジョージ・オーウェル『1984年』/清清しいほどの暗さと救いの無さ/全体主義は分配の問題か?

ISBN-10: 4150400083 ジョージ・オーウェルの『1984年』を読んだ。 1948年の出版以来、文学だけに及ばず、音楽、映画、絵画とあらゆる方面に多大な影響を及ぼし続けている名作である。 2009年にハヤカワepi文庫から高橋和久による新訳版が出たが、私は1972年に最初に出た新庄哲夫によるハヤカワ文庫の旧訳を読んだ。 ストーリーとしては、 常に世界を三つに分けた戦争状態にある世界で[…]
おっさんマンガの王道 島耕作

おっさんマンガの王道 島耕作

ISBN-10: 406364720X 最近、今まで読む機会の無かったマンガを暇さえあれば読んでいる。 とりあえず今は「島耕作シリーズ」を「ヤング島耕作」→「課長 島耕作」→「部長 島耕作」と読んだのだが、内容が余りにもオッサン臭くて笑った。 さらに、このマンガに出てくる「仕事ができる男」は島耕作も含めてほぼ例外なく家庭が崩壊しており、更にその中のほとんどすべての男が家庭外に愛人を作っており、 島[…]
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