カジュアル臨死

休みの間ずっと引きこもって大掃除と模様替えをして、力尽きたらキューブラー・ロスの『死ぬ瞬間の対話』を読みながら寝るという生活を続けていると、三日目には変なトリップの仕方をしていた。
部屋の汚さに辟易しながらも、部屋にみちあふれるモノ達に、「お前は要らない」「お前は必要」と宣告を下し、物達にとってすべきことを最優先にあるべき所に導き、眠りにつく前に死についての人の意見に耳を傾ける、ということばかりで埋め尽くされた二日間は精神衛生上健康的とは言いにくいように思う。
大掃除と模様替えが終了し、自分の部屋とは思えない綺麗な部屋でピアノを練習したりパソコンをしたり本を読んだり。
なんだか自分が自分で無いような、別世界に来てしまったような、とても不思議な感覚である。
余りに現実と乖離したようなこの感覚はなんだろう?これはちょっとした臨死体験に近いのではないか??
ってなんか大層な事言ってるけど、部屋が綺麗過ぎて落ち着かないだけやねんけどね…
二日がかりで部屋の模様替えと掃除を終えて燃え尽きた、片付きすぎて落ち着かない部屋の中心で呆然とする土偶であった。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。

PAGE TOP