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2008年10月1日

FONと「共有」の考え方

二年ほど前に、スペインのベンチャーがgoogleやskypeなどの出資を受けて無線LANを利用してインターネット回線を共有するシステムである、FONなるサービスが日本でもサービスインしていたけど、今更ながらにこのFONのシステムを利用するための「FON La Fonera」なる無線ルーターを買った。
この無線ルーターを家の回線に接続する事で、自分のインターネット接続回線を他のFON会員にパブリックな公衆無線LANして提供し、その代わりに自分も市中にあるFONのアクセスポイントを利用出来るようになる。
街中に遊びに行ったりすれば、無線LAN端末でタダでFONのアクセスポイントが利用できるわけである。
この無線ルーターはそのFONアクセスポイントしてのパブリックなアクセスポイントだけでなく家庭内専用のプライベートなアクセスポイントとしても利用できる。当然、接続して来たFON会員から家庭内のネットワークは完全に遮断されているのでセキュリティ的にも安心である。
いわゆる一般的な「無線ブロードバンドルーター」にFONアクセスポイント機能をつけたといった感じである。


この無線LANルーターの扱うネットワークは、WAN側(有線)、プライベート側(無線)、パブリック側(無線)とそれぞれ別のセグメントとして構成された3つのネットワークインターフェイスであり、無線アクセスポイント内にインストールされているファイアーウォールによって、パブリックなセグメントからWANのセグメント、パブリックなセグメントからプライベートなセグメントはドロップされている。
パブリックなセグメントからはWANセグメントのゲートウェイから外のインターネット回線にしか、パケットは転送されない構成である。
私がこの機器を買ったのは、1980円の激安という事もあったけど、何よりもこの無線ルーター自体がオープンソースのソフトウェア群で構成されたLinuxノードであると言う事である。言い換えれば、いくらでもカスタマイズできると言う事である。
本来ならWEBインターフェイスしかないところを、スクリプトインジェクションの手法でコマンドが混入されたポストデーターを送りつけてsshのポートをバックドアとしてこじ開ければ、ログインして好きなようにカスタマイズできる。典型的なハッカーやクラッカーがどこぞのサイトに進入して乗っ取る手法と同じである。
一旦ログインの方法さえ手に入れば、ファームウェア(Linuxカーネル)の書き換えさえ可能になるという中々楽しい仕様であり、ネット上にはそういった情報が満載である。これはおもろいなぁ。
オープンソース、フリーソフトウェアの考え方は、技術やテクノロジーはみんなの共有物であり広く開放されて広く使われるるべきであるという「共有」の考え方に基づいている。
色々な技術やテクノロジーや情報が様々な別の技術のの叩き台にされるのは勿論の事、そんな技術的な事に興味が無かった人までが使うようになると、今まで考え付かなかった方向や対象にその技術や情報が拡大されることも多い。
結局それは、それに関わった皆の幸せにつながる事となるし、今までの価値である金儲けの為の技術ではなく、技術による可能性とか利便性に価値を置いた視点であろう。
この流れは後に歴史的な大きな思想の流れの一つとして捉えられるほどの威力と魅力を持っているのではないかと個人的に思う。
そして、このFONなるインターネット回線の共有の考え方もその「共有」の考え方に基づいているのやろうし、こういったサービスにインターネットを使って貰えて何ぼのgoogleやskypeが出資する意図も大変良く理解できる。
今となっては生活のインフラともいえるようなインターネット接続環境をより当たり前のものにするためにもFONの考え方は面白いし支援したい。
当然そういったインフラにただ乗りする人、「共有」物」を消費するだけの人はたくさん出てくるだろう。
濡れ手に粟な価値観を至上とし、自ら種を蒔く事無く実だけを刈り取ろうとし、何も生み出さず何も表現せずに公共物を消費だけする輩の多さにはもううんざりであるけど、結局彼らは積極的に害を成さないだけまだましである。と思うしかない。
このFONなるシステムは「FONシステム」としての考え方としても、「FON無線ルーター」の作りとしても興味深い。
思想だけ魅力があってもただそれだけやし、実際それと関わるモノ自体の魅力もとても大事であろう。
訳のわからんとても関わりたくないような胡散臭い奴が、いくらそれらしい思想を語っても、その思想が冒涜されているようにしか見えんし、その思想を良く知らない人は逆に避けてしまうのと同じであろうか。
FONシステムの考え方が面白いのは当然として、FONの無線ルーターの作りを、誰でもが簡単に使えるインターフェイスにしておくの同時に、私のようなコンピューターオタの欲望に訴えかけるような仕様にしておくのも戦略の一つやなぁと思った。
参考サイト :
FON
FrontPage - FoNまとめwiki

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