ホップ、ステップ、トドメ からHDD秘孔を一突きへ / 死ぬまでに一度見たいもの

仕事で廃棄するPCのデータ消去をする必要があった。
本来なら土偶自ら手塩にかけて作ったHDDをゼロフォーマットするようなブートCDとかFDから起動してHDD真っ白に燃え尽きさせてやるのだが(お好みによってはランダムデーターで埋め尽くしてもやるぞ!)、今回は既に俗に言う「死体置き場」に大量のPCが積んである状態なので一台ずつ起動させるにはちと手間がかかる。
ということで、HDDの物理破壊と相成った。(本当の所はHDDをぼっかんぼっかんハンマーで叩き壊したいという心暗い欲望も渦巻いていたのだが…)
早速、勤務先のビルメン部隊からハンマーとタガネを借りて片っ端からHDDにアタック。ガンガン、ボカボカ、あー気持ち良いの何の。


しかし真正面からHDDを叩いてもガワが凹むだけで見た目のインパクトもダメージも低い。甲冑の兜を棒で殴るようなものである。
という事で、効率よく確実にHDDの息の根を止める為に、張り合わせたケースの二つのパーツの間にタガネを打ち込んで隙間を開け、そこからマイナスドライバーをプラッタの間に入るように差し込んで捻りながらディスクをえぐって傷つける。太刀で鎧を押し上げて、出来た隙間に短刀を突き刺して内臓を抉るようなものである。
ケース蓋を外す、タガネを打ち込んで隙間を開ける、隙間にドライバーを差し込んでプラッタを抉る。の三工程を手際の良い虐殺のように、「ホップ、ステップ、トドメ!」とばかりに行っていたのだが、しばらくするとHDDに経絡秘孔とも言うべき部位があるのを発見した。
HDDによってまちまちであるけど、薄いアルミであったり、シールであったり、とにかく簡単に突き破れるような材質でのみ覆われているだけの部分があるのだ。
そこにドリルやマイナスドライバーやタガネを突き立てると一撃で「ザクッ」と気持ち良い音を立ててプラッタ全てを一気に貫通して突き刺さるようになっている。
恐らくそれは物理破壊をするために設計された構造であろうけど、その用意された秘孔を一突きすれば、それまでの苦労が嘘のように軽快にHDDは「あべし!」「たわば!」「ひでぶ!」と息絶えるのだ。
しかし、HDDにタガネの突き刺さった様の可笑しい事可笑しい事。中々見られるものじゃない。
むぅ、これは気持ち良い。これは色々と遊びたくなる。
数台のPCを並べて手裏剣や飛苦無を放ってHDD秘孔に突き立てたり、次々とベアリング弾を装填したガスガンの銃口をHDD秘孔にあててゼロ距離射撃したりすれば、さぞかし爽快であろう。
しかし、最も見てみたいのはちゃんとWindowsなりLinuxなりがパソコンとして動作している状態でHDD秘孔を一突きするところである。
OSが動作している最中にHDDが一瞬にして破壊されればれば、OSどんな止まり方をするのだろう?いくらSolarisといえ完全に沈黙するだろう。
巨大なディレクトリ構造を丸ごと圧縮したり展開させ、HDDが最も早く回っている状態でHDD秘孔にタガネを撃ち込む。
毎秒7200回転以上の勢いで回っている状態のプラッタにいきなり何ものかが貫通する様はさぞかしの見物であろうぞ。
死ぬまでに一度は観て見たいものよのう。
まぁ一度見れば満足して何度も見たいとは思わんやろう程度のものやろうけどね。

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