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2006年4月2日

藤原正彦『国家の品格』

最近の有名書だとかベストセラーは読まないんやけど(古本でも高いし)、父上が何を思ったのか何を間違えたのか買ってきたので、村上春樹の言う「スパゲティー小説」ならぬ、トイレのついでに読む「トイレ本」として読んでみたところ、一気に読了。
アマゾンでは196件も評がついていて、どちらかというと「ボロクソ」に言われているように見える。
俺としては全体として大いに賛同できる内容やったけど、受け入れられへん人にはとことんダメな本やろなぁと思う。


「平等」とか「自由」とか「人権」とか「民主主義」が作られた幻想であるのは俺も大いに賛成やけど、実際の所、今それがなかったらちょっと辛かったかなとは思う。
コンピューターと哲学はお友達で大好き。という立場上、そこまで「論理」を否定されると辛いものがあるけど、自然や日本的な情緒や美を否定する日本人にロクな奴はおらん。というのは賛成。
ベストセラーというだけあって中々楽しく読めたけど、どちらかといえば、この本は世相なり特定の個人や組織をバッサバッサ切り捨てるタイプの勧善懲悪的な「痛快本」だと思うし、「そうそう!俺(私)が考えてたのはそれ!」などと読者に思わせてしまう類の本やろうと思う。まぁ著者本人も論理で説明できん事は押しつけるしかない。と断言しているので…
とは言っても、これがベストセラーになっているという事はこういう考えに共感できる人が多いと言う事なんやろう。それはそれで俺としては良い事だと思う。
しかしながら、自転車に乗って季節や自然に一喜一憂させられ、団扇で涼を、火鉢で暖を取り、取り付かれたように古典的な本を読み、毎日文章を書き殴り、ニートや引き籠もりに限りない共感を寄せる「ある意味で徹底していると自負している」俺なんかは、これをベストセラーとして持ち上げる世間を見るにつけ、「オマエらホンマにそう思ってんのんか?ああ?(゚Д゚)ゴルァ」と感じ世間に対して無性に腹立たしくなった。
「あなたは冷たくもなく、熱くもない。むしろ、冷たいか熱いかであってほしい。」というキリストの言葉を思い出した。
最近「気が短くなった」と評判の土偶ですが、なるほど納得。年やね。
熱中度     ★★★★☆
考えさせられ度 ★★☆☆☆
影響度     ★★☆☆☆
総合      ★★★☆☆

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Comment & Trackback

私はジュ○ク堂の立読みで読破しました。
“ま、それも一理あるな”とは思う内容でしたね。
今はこういう考えのほうが反体制的価値観なのかな~などと考えさせられました。

確かに色々な意味で立ち読みでよさげな本でしたな。
納得する人はそもそも読む前から納得してるし、納得しない人は読んだところで納得はしないやろうし。
そういえば、昔ジ○ンク堂で『ライ麦畑で捕まえて』(村上春樹訳でない方)を途中昼ご飯休憩を挟んで、立ち読み読破した記憶があったような…

久々読書

藤原正彦著「国家の品格」を購入。
求職活動後に本屋に寄ったところ目に入ったのでなんとなく。
確か大垣書店だったら携帯電話で買えたよなぁ、とゆう理由でなんだが...

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