FMトランスミッター / サバイバル

最近新しい車を買った機会に、車に大量に積んでいたCDで音楽を聴くの止めてFMトランスミッターから古いipodを使って聴くようになった。
FMトランスミッターは音が悪いという先入観があったけど、それなりの製品を使えば文句なしのレベルの音になる。ちなみに私が車で使っているのはどこぞで格安で買ったコレ 黒いヤツ である。
車で使っているFMトランスミッターの音質が想像以上に素晴らしいということで、家でもFMトランスミッターを使うつもりで、過去にAppleストアで売っていたくらいだからApple公認の性能があるんだろうとitrip2 を買った。こちらは車で使っているBI-MIFMよりは雑音が入りやすいけどまぁ問題ないレベル、しかし家のオーディオセットのラジオからはいつからかガリ音が出るようになっていた事を忘れていた。
ということで、一昨日の土曜日にカフェ土偶のために琵琶湖に繰り出したついでに数百円で買い叩いてきたラックマウント仕様のやたらと立派なジャンクのラジオのチューナーが、アンテナ部分の端子の断線を直したくらいの小修理で動作したので、このitrip2でipodから音楽を飛ばして聴きまくっている。


大層なオーディオシステムでipodを、しかもFMトランスミッターで鳴らすのは激しく違和感があるが、CDを入れ替えることなく膨大な量のアルバムが入ったipodのみで操作できるのはとても便利である。
最近みっちりと集中して音楽を聴くってことが余り無くなったので、「ながら」で聞く分にはipodをソースとするのはとてもいい感じである。
ということで昨日の日曜日は久しぶりに一日中音楽をかけっぱなしにして過ごした。
アルバムごとのシャッフルにしてほおって置くと、時々自分ではあえてかけないやろなぁという曲がかかって面白い。
あまりにも古い、何かしらの記憶や思念や感触と濃厚に接続されている、もう聴かなくなっていた曲が不意に流れてんなんともいえない気分になる。
そういえば齢30にしてアイデンティティークライシスに見舞われた某氏は何らかの理解か境地に達したらしく最近落ち着いたように見える。しかしそれでも何かしらの問題が解決したわけではなく、ヤツがまだ出口の見えない闇の中にいるのはよくわかる。
ヤツの口から「結婚がしたい」という言葉を聴いて激しく驚いた。結婚という制度のメルヘンな部分をまったく無いものとして扱い、現実的な部分だけを見てサバイバルな文脈でそういう言葉を発している某氏はいったいどんな戦場を潜り抜けてきたのだろうかと思った月曜日であった。

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