異次元へと続く長電話

昨日久しぶりに「長電話」なるものをした。
しばらく音信不通の間に、前向きかは後ろ向きかは別にして、かなり色々なものが進行しているのに驚かされる。
住む世界が違ってしまって数年、共通の世界の橋は焼け落ち、塔は崩れ、あちこちから名も知らぬ草が生え始め、そこはもう知らぬ世界にしか見えぬ。
若さが時間の流れに及ぼす影響はかくの如きかとしばし驚くと同時に、自分が一歩も進んでいないのに改めて溜息をつく。
本人はもうええ年やと思ってるけど、電話の相手は私からすれば若い人ではあるので、ほー若いもんは元気やのーって感じでお年寄りにでもなった気分だった。
色々な話をして、本当に既に過ぎ去ったものは多いとしみじみ感じた。
惜しみなく与える事は、惜しみなく捨てる事でもあると最近思うけど、若さゆえんのそういう属性は既に無い。板につかなかったと言うべきか。まぁ私の場合は最初からあったのかどうかすら怪しいけど。

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