海三連戦、初日

午前二時より海三連戦が始まる。暗いうちから車を走らせ、夜明けと同時に海へ。
平日と言う事でほとんど誰もいない海。雲ひとつ無い強烈な日差しが照りつける中、二本ヤスを持って海に向かうもさらっと近場の沈み岩を流しただけで突果はなし。
ガザミを捕獲して味噌汁を作り、シロギスとネズミゴチの干物を製作する。
砂地でタコの食べ後の残骸らしきものが散らばる付近を捜索した結果、砂に埋まった岩場の隙間にタコを発見。目が合った瞬間に奥に潜られるも岩の隙間に肩まで手を入れて手探りでつかんで引きずり出してナイフアタック。
今年の初タコは小さなマダコであった。
いつものように求道的な潜りと突きは無しで、一日お風呂のように海に浸かって漂い、浜で料理を作って食べてばかり。
海は地表の70%を多い尽くす広大なお風呂であり、洗い場であり、食料庫であり、あるいはトイレですらある。
「あらゆる汚れを引き受けてなお清くある大海」と言ったのはニーチェさんであったけど、海に受け入れられるという感覚は心地よいものだというのを再認識した。
誰よりも早く海に来て誰よりも遅く海から帰った。海さん今年からもよろしくお願いいたします。

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