夜釣りにゆく

この日は二時間ほど真夜中の川で夜釣りをしてきた。川でハードルアーを使った釣りをするのは何年ぶりだろうか。

このクレイジークローラーなるルアーは水面を引いてくると左右の羽をジタバタさせるような動きをし、蝉のように水面でもがく虫をイメージしてある。

釣具屋とかで棚にぶら下がっていても「こんなんで釣れるかいなw」という扱いを受け、持っている人も殆ど使うこと無くタックルボックスの肥やしとなるムードメーカーのような存在なのだが、私はこれが大好きで同じものを数個持っている。ずっと昔に私はこのルアーで数え切れないほどのナマズを捕獲したものだ。

この古いリールと竿とルアーを使ったのはもう覚えていないくらい昔なのだが、高校生の頃に磨耗するほど使い込んだ道具であるせいか、手と腕が完全に使い方を記憶していて真っ暗闇の中でも昨日使っていたかのようにこれらを扱うことが出来る自分がちょっと嬉しかった。

暗い川の真ん中に立って下流に向かってルアーをフルキャストし、川の流れる音だけを聞きながらリールを巻き、水面にルアーが作る波紋をずっと見つめていると、とてもとても昔の事を思い出して、なんだか遠いところに来てしまったなぁと思う。

何かの拍子に時々この「遠いところに来た」という感覚に見舞われる事があるけど、その感覚は昔と違うことをしているときではなく、むしろ昔と全く同じ事をしている時にこそ訪れることが多いように思う。人は昔と違うことしている時に自分が変わったことを知るのではなく、逆に全く同じ事をしている時にこそ自身が変わっている事に気付くことが出来るのかもしれない。

結局この日はなんも釣れんかったけど、暗い川に立ちこんでルアー投げてるだけで開放感と爽快感と涼しさに包まれてとても気持ちよろしかったどす。

フェイスブックやらブログに毎日記事を投降している人を見て、私も毎日ブログに何かしら書こうと決意したものの、すっかり忘れていたのでこの日のツイートを流用することにしたけど、書いてみるとまったく別のエントリーになるものですなぁ。

2件のコメント

  • >何かの拍子に時々この「遠いところに来た」という感覚に見舞われる事があるけど、その感覚は昔と違うことをしているときではなく、むしろ昔と全く同じ事をしている時にこそ訪れることが多いように思う。人は昔と違うことしている時に自分が変わったことを知るのではなく、逆に全く同じ事をしている時にこそ自身が変わっている事に気付くことが出来るのかもしれない。

    おもしろいですね。
    そうかもしれないな、と考えながら読みました。

  • どうもです!
    ルアーで釣りしていると色々覚えたり思い出したりするのは、某所で書いてらっしゃった事と関連して「投げる」と関係あるのじゃないか。などと思いました。

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