プレデター魂

土砂降りの中を帰ってくる。帰ってひたすら音楽を聴く。
浮かんでくる邪念に音楽でフタをし、解けてしまうまで待つ。
暴力的にまで執拗な雨だ。
屋根があると言う事は実に素晴らしい。
ネトラの脇に置いてある「ガジュマル」が異様に茂ってきた。
夏は近い。確実に夏は近づいている。
とりあえず今は夏と海さえあれば他には特に何もいらない。


海に潜りたい。
海に潜ってイシダイの鰓蓋にキジハタの脳天に銛を撃ち込みたい。
冷たい水とマイナス浮力と鰓から溢れて視界を奪う血煙に身をゆだねたい。
深度15mの海底で純粋な殺意と狩猟本能の塊となって岩にしがみついていたい。
何も考えず肉体感覚と肉体感覚外の本能にこの存在を明け渡したい。
amazon ASIN-B000056EVKMiles Davisの「Jazz at the plaza」を聴いた。
コルトレーンのテナーとキャノンボールのアルトがひたすら暑苦しい。
マイルスはもちろんの事、ビル・エヴァンスのソロまで暑苦しい。
炎天下でコタツに入ってどてらを着て鍋焼きうどんを食べているかのような、妙な連帯感で全員一丸となった暑苦しさがなんとも心地よい。

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