夏八月

8月が始まった。
夏になれば、海に潜れば何か楽になると思いこんでいたわけだが、今更ながら特にそんな事は無いという事に気づいた。
何かに期待しすぎるのも、逆に何かに絶望しすぎるのも余り意味がない。
夏だからこそ余計に欠落が目立つものもある。
沈み込む気持ちを蹴り飛ばしながら、暴走しようとする衝動を押さえながらも、既に自分から決定的な何かが損なわれてる事を認める。
何かの否定は、何かへの肯定であらねばならぬし、何かからの逃走は、何かへの志向であらねばならぬが、後戻りできないのはわかっていても、それでもと願わずにはいられない。
逆に、期待すればこそ、それが外れた時のショックが大きいと言う事もあるわけで、夏に凹んでしまうような条件付けがなされてしまえば、一体俺はどうなる事か、この八月と夏はなんだか今までにない未体験ゾーンやぞ。

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