言葉、区切り、自転車にグリスの金曜の夜

この一週間は延々コード書き。とりあえず欲しい機能は全て実装した。しかしながら全体としてのコードの見通しは悪く、複数のファイルに似たような機能が散らばり、インターフェイスのアクセシビリティは良いとは言いがたい。
似たような複数の機能を一つの関数にまとめ、可読性を高め、なによりもユーザーインターフェイスをもっとましなものにしたい。何か一つのものの中にあるはずの価値や意味が見た目によってそがれたり失われたり、見た目の不備によって価値や意味が引き出しにくい状態になっているのは何とも忍びないのである
プログラミング言語やらスクリプト言語も言語と名のつくものであるから、単語を組み合わせて文を作り、文を組み合わせて節を作り、節を組み合わせて章を作り、章を組み合わせたのが部にする。といった構成は文章を書くのと同じであり、何らかの言語で書かれた一つの小説が完成する過程と同じように、スクリプト言語によって書かれたシステムも推敲と洗練をを経て一つのシステムとなるのである。
毎日毎日このブログに適当な駄文を書くに任せて書き散らしている私ではあるが、「言葉」や「文章」を大事に思っている人間としてはちょっとした「作品」くらいは綺麗にまとめたい。
と書いているところで一つの機能の実装を思いついてまたコードに手を入れたくなってきた。良い様に言えば絶えざる更新であり、悪く言えば終わる事のない優柔不断でもある。どんな場合にも明確な「区切り」をつけるのは難しい事であるとしても、仕事にしろ遊びにしろ、悲劇、恋愛、季節などあらゆるものに区切りがつけられないと終わりは訪れない。
とそんな事を考えながら、家に帰って自転車のハブとヘッドのベアリングにグリスを注入して、金曜日の夜は終了した。

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