ただ消え去るのみ

学生の頃は利用者として使い、働き始めてからも手塩をかけて面倒を見ていた愛着ありまくりのPC35台あまりがようやくにして入れ替えという運びになり、廃棄するって事で息の根を止めてきた。
HDDのすべてのセクタをゼロで上書きしてすべてのデーターを消去。正にタブラ・ラーサ。
生まれた時と同じ様な姿になって天寿を全うしたわけだ。
しかし、壊れて使用できなくなっていたはずの数台が奇跡的に起動したのには驚いた。最後の最期に根性で起動してブートフロッピを読み込む様にPCが高級品と呼ばれた最後の世代のPCの心意気を見た。
すべてのPCのすべてのディスクが消去され、すべてのCRTが青一色に染まる様は、WindowsNT系のシステム管理者なら発狂しそうな風景だ。
部屋全体が青に染まる、滅多に見られない、また二度と見たくないこの風景を自らの命と引き換えに見せてくれた旧世代のパソコンたちよありがとう。

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