時はまさに世紀末、淀んだ街角で僕らは出会った

この日、学生の頃からいつも一緒に遊んでいた友人と喋っていて、まったく同じ共通の趣味というか外遊び的な傾向性があることを始めて知って驚いた。

十年以上の付き合いになるけど、我々の集まりが遊ぶときはいつも街の中だったからお互いにまったく気付かなかったのだ。

その間の我々の周りの大きな変化に引き換え、はたから見れば我々個人の小さな範囲だけはまったく変化していないように見えるけど、話していれば実はお互いだんだん変わっていっていたのはよく分かっていた。

でも、それでも、まだ隠された共通点があるとは思わなかった。人と人との関わりの中で、何かが冒険し尽くされたり掘り尽くされたるということなんかありえないのだろう。

人と人はずっと変わらず同じだからではなく、常にアップデートされ更新され変わり続けるからこそ、いつも新鮮に仲良くあれるのかもしれない。

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