北斗神拳破れたり

今日職場の新年会のようなものがあった。某先生の話がツボにはまって大笑いし続けてた事に加え、ほとんど酒の飲めない俺なのでカシスソーダ一杯だけでご機嫌さんになったこともあり、帰りは機嫌よく鼻歌交じりに自転車で車道を走っていた。
しばらくすると原付に乗ったレディーが大声で歌を歌いながら俺を追い抜かしていったんやけど、何の歌かはわからんけどとりあえずヘタクソな事だけ分かったので、思考停止していたこともあり、とりあえず無意味に追いかけてみることにした。


前傾になって空気抵抗を減らし、絶妙のタイミングで変速しながら、渾身の力を込めて自転車を漕ぐ漕ぐ。イメージはツール・ド・フランス第一ステージのタイムトライアル。でも足だけはパタリロ並みにくるくる回ってたはず。
で、あろうことか、広い通りの直線でぐんぐん原付に追いつき、そのうちに追い越してしまった。自転車に追い抜かされた瞬間のそのレディーの顔が「ええっっ!?!?」という感じでなかなかおもろかった。多分45キロくらいは出てたと思う。
以前飲み会帰りに自転車を力任せに漕いだらハンドルと車体を繋いでるの棒のところ(ステムという)が綺麗に折れ、トイレ我慢しながら家についてトイレのドアを勢いよく開けたらドアノブがすぽっと抜けたという、ドリフのコントのようなことがあったのだが、酒が入るとたぶん普段使わない力が無駄に出てくるんやろうね。
北斗神拳の奥義は通常使用している30%の力とは別に潜在している残りの70%を使うところにあるらしいけど、自転車のハンドル(正確にはステム)をへし折り、ドアノブを引っこ抜き、自転車で原付を追い抜かす俺は、秘孔さえ覚えれば北斗神拳伝承者やん。酔拳と北斗神拳のハイブリッド。
で、この世の終わりの如くに必死で自転車漕いだので、家に帰った瞬間どっと疲れた…
70%の余剰の力を使うと70%分余計に疲れる。これが北斗神拳の弱点に違いない。

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